JAG07563 六さん 6月8日しんあい農園日記

毎月100名以上の方に、その月にわたしが感じたことをB5の用紙に書き込んで送るようになったのは「ひとり新聞」とかいう気持ちではなく、ごく親しい人に出しはじめて10年以上続いたらそんな人数になっていた。

親しい人向けであるのでタテマエは抜き、できるだけ赤裸々なホンネで書いていた。だから「同感」とか「ちがう」とかいろいろ反応があり、わたしは育てていただいたと思っている。もう2年ほど前に終止符をうった。

神戸の震災で19日に、2号線から市内に入れないので、姫路から三田市を経由して被災地に入った。三田市からは香山君が消防団の服を着て軽トラを運転してくれたので、警官の検問などはフリーパスで神戸にはいった。そのとき燃え上がる市内を歩いて大阪方面に避難する人の列などを見た。ガレキに埋もれた人を救出している場面にも遭遇した。透析患者を搬送する車が立ち往生している現場も見た。

1月、わたしの通信は「神も仏もあるもんか」という書き出しだった。神や仏があるのなら、この出来事をどう説明されるのか。はけ口のない憤りを文字にした。岡山県早島町の金光教教師、玉井光雄先生にも毎月通信していた。宗教家でただひとり玉井先生が速達でご返事してくださった。

--- わたしは拝んでいる神様は、全知全能の神様ではありません。この神戸での惨状を「わしの力がおよばずにすまんかった」と、いまは、これからの復興に向けて、市民のみなさんの立ち行きを願っておられる。そんな神様がわたしの神様なのです。

文面は便箋四枚にわたっていたが、記憶している要約はこのようなものだった。特に「全知全能の神ではない」と宗教家が言い切ったところにわたしは大きな感動があり、胸のつかえがおりた気がした。

でも、きょうの大阪での事件はほんとうに胸が痛む。犠牲になった命になんと説明できようか。事件を知った午後から沈痛な気持ちが続く。

ツバメの巣ではヒナがかえり、ピーピーないていたがその声が聞こえないので目をこらして巣を眺めていたら、そばに蛇が上手に登って横たわっていた。脚立を使い棒で蛇を落としたら、飲み込んだヒナのカタチがわかるほど腹に段がついて、満腹感で動きも緩慢である。殺そうと思ったが、山に放してやった。

夜はテレビをつけないで本を読んだ。

01/06/09(土) 05:03 六さん(JAG07563)

 

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