六さん 6月12日しんあい農園日記

「川のそばの木に犬のクサリがからんで、犬が水につかり弱っています」と釣り人が7時過ぎに連絡に来た。正志に「ナタを持って行ってこい」と助けに行かせた。濡れて弱った中型犬を連れて戻ってきた。どうするか・・・・。

すぐ近くに捨て犬を100頭以上保護しているおばさんがおるのでそこに行った。100頭以上が一斉に大合唱をするので会話が困難である、加えて悪臭がものすごい。猫もたくさん歩いている。「うちの子じゃない。でも飼い主がおらんかったら連れておいで」と言ってくれた。助かった。

今度は吉部農協で有線放送。小野市民センターでは防災無線。その両方で一斉に迷い犬を放送してくれるよう頼んだ。範囲は広いのでこれで飼い主がわからなければ、故意に捨てた犬であろうと思われる。

山口市の配達日なので農園から配達に出た。昼は渡邊えっちゃんといろいろ打ち合わせしたいこともあり、駅前のインド料理の店で合流した。彼女は7月から開催のきらら博で「似顔絵コーナ」え担当するので、しばらくは忙しいという事情などもわかった。腹具合が悪いと、カレーを食べながら下痢の話題に最後はなった。その30分あと、わたしが腹具合が悪くなり、パチンコ屋のお世話になった。

農園に戻ると犬がおる。このままでは仕事にならんので片道20分、おばさんの家まで連れて歩いた。よく散歩がしつけられており、わたしの歩幅できちんと横を歩いてくれた。途中、子供が遊んでいたらシッポをまいて恐怖心をあらわした。おばさんは留守で、また大合唱がはじまり、その声は山に響きわたるほどである。20分かけて農園まで連れて帰った。5時過ぎにおばさんが車でやってきた。「連れておいで」という。また20分かけてボトボト炎天下を歩いた。

数ヶ月前の白昼、自宅のお店前にダンボールが捨てられ、中には生きたチャボがはいっていた。保健所より幸せだろうという身勝手な飼い主である。おばさんの犬の50頭は、自宅前に捨てられた犬だという。不衛生な環境で地元とトラブルをおこしながら犬を保護するおばさんが悪いか、捨てる人が悪いか答えは出ている。おばさんに餌代のカンパをしようとしたら「うちは、スーパーのお肉屋さんが支援しているので、毎日ステーキを食べさせている」という、俺よりいいではないか・・・・。おばさん、あんたも嫌われながらよくやっているね。と別れた。

釣り人が発見しなければ死んでいたろう犬が、地元で立ち退き運動がおきているおばさんに救われた。ほんとうはおばさんも数が増えすぎて困っている。でも、今回も、わたしが「4頭も飼えない」と思っても「ええから連れておいで」と引き受けてくれた。わたしの心中複雑である。

01/06/13(水) 05:05 六さん(JAG07563)


| 電子メール | スペシャルエッグ | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |

2000年 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |

| トップページ | みなさんのご意見 | 元気な鶏の卵です | 箸よく盤水をまわす | リンク先 | 地図 |