JAG07563 六さん 6月18日しんあい農園日記

 

正志は7年間、長崎県島原市の障害者(児)福祉作業所で働いた。無認可の現場であった。育成会の方がたにお世話になった。島原で所帯ももったが作業所の存続にかげりが見え、やむなくこの春帰ってきた。そういう意味からして、障害者と向きあう時間や経験は彼はわたしの大先輩である。

実習生の重兼君を正志は誉める。その理由のいちばんは真面目ということである。尋ねてわからないことはあやふやな返答はしない「わかりません」というし、楽をしようとか、手を抜こうなどとは思いもしないはたらきぶりを評価している。わたしも同感である。宇部から山口市までの通学3年間、まだ欠席がないと先生が話されたが彼ならうなづける。そんなに効率はあがらないかも知れないが、彼に任せられる仕事ができると思う。

先日、冷蔵庫の整理について荒川さんから教えていただいたことを、きちんとわたしなりに腹に入れる言葉をさがしていた。それが見えてきた。

農園から車で15分ぐらいの場所にイエローハット山口営業所がある。公園かと見間違うばかりに植栽など手入れがされ、銅板ぶきの社屋がいつも輝いている。ここではトイレのお掃除研修や、車の洗車研修などお願いすれば受けてくださる。わたしも何度も教えていただいた。けれどわたしの一番の感動は掃除ではなかった。事務用品の整理である。

ふだんは個人の机に入っている、ホッチキス、ハサミ、ペン、定規や付箋に糊などたくさんあるが、そのほとんどは日常は眠っている。使われていない。掃除をとことん追求されたこの営業所では、そんな共通して使えるものはオープン利用方式になっている。例えば50名の社員が全員50本のハサミを引き出しに入れるのではなく、誰もが使えるようにオープンにしてハサミは3本とか、ホッチキスは5個とかで、使い終われば元に戻しておく。このやり方が定着している。

便器を磨く掃除からスタートして、そこがゴールにならないであらゆる無駄・無理を掃除によって気付かされ改善してゆく。そして結果的には利益が出る体質の企業となる。その生き証人が鍵山先生でありイエローハッットである。

きれいだから気持ちがいい。そのあたりでウロウロしていてはならない。職場や家庭の環境全般に応用することが掃除の醍醐味ではなかろうか。冷蔵庫がだんだん教えてくれる。

01/06/19(火) 05:02 六さん(JAG07563)


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