JAG07563 六さん 6月27日しんあい農園日記

 

昨夜の豪雨は宇部ではなかったと正志が朝いうので驚いた。雨音と川音と落雷でこれだけも寝不足であるのに。

11時まで鶏舎で汗をかいた。先日、400日を過ぎた鶏を出して7月5日に若鶏を迎えいれる鶏舎の掃除である。きのうタクロウ君に山から腐葉土を運んでもらっているので、それを床にまき、今度はバケツとジョロでしっかり水をまいた。そして腐葉土を混ぜながら床の土を山にしていく作業である。

誰かにやり方を教えてもらったわけではなく自己流である。鶏糞は乾燥してはいるが鶏糞のままであり、これを土壌菌の力をかりて土に分解すればいいと、理屈ではそうである。まだ百姓一年生なので1時間もスコップを握っていると、右手のひらの皮がむける。床に汗がポタポタ落ちた。

重兼君の実習はきょうで終わりなので担任の先生が朝からようすを見に来られ、母親も来られた。わたしは11時過ぎに鶏舎から出てシャワーを浴びて服を着替えた。正志に「昼からタクロウ君と餌を入れるからお店に戻ってええよ」とうながした。

午後、タクロウ君に「餌をいれようか!」と声をかけると、重兼君とできますから、山口の配達に出てくださいという。先日、重兼君と餌を入れたとき2時間近く時間を要したのでタクロウ君の午後からの仕事がおくれた。もうあきらめていたと思っていた「40分でできます」という。わたしとタクロウ君のコンビで30分である。重兼君に「おまえ、ようできるの」と声をかけたらいい笑顔でこたえた。

県立大学図書館の前新さんにもタマゴをお届けした。彼女が嬉しそうな顔でむかえてくれるたのは、きらら博に紙芝居で応募したら選ばれて賞をいただき、期間中上演されるという。きらら博に行くなら、その紙芝居を見て帰ろうと思った。前新さんに「浮雲」を借りた。わたしは以前文庫本で読んだが、この本はかなり古い感じがした。奥付をみたら昭和26年4月発行の初版本であった。屋久島が最後に舞台になり、屋久島には思いでがあるのでもう一度読むことにした。旧仮名づかいである。

農園近くで歩いてバス停にむかう重兼君を見つけた。車をおりて握手しながら「おつかれさん、また来いよ」とねぎらった。農園に戻って朝の鶏舎に入った。はいった瞬間「暑い」と感じた。土の山に手をそえるともう温度があがっている。床の土もあたたかい。土壌菌がまちがいなく動いている。信じたことが、信じたようになると嬉しい。

01/06/28(木) 04:25 六さん(JAG07563)


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