JAG07563 六さん 6月29日しんあい農園日記

 

土壌菌に床の糞や、こぼれた餌の分解・醗酵を任せている。それが気になってしかたがない。朝起きたらすぐに鶏舎に行き土の山に手をあて温度をみた。スコップで切りかえしてみると白い煙がたちのぼる。温度があがっている。

正志が7時半ごろ温度計をもってきた。すぐに山に差し込んでみると70度近辺である。たいがいの雑菌は耐えられない温度であろう。正志も興味があり「こんなことは理科の実験よりよほど面白い」と言った。同感である。学業といえば、毎日日記をファックスで読んでくださっている、お掃除仲間の高校で数学を教えておられる先生から以下のようなファックスをいただいた。

略---数学は結果を求める教科と見られがちですが、実は過程にこそ生きる力を養う妙味があるのです。今日、現場でこのことを教えられる教師の少ないことに愕然としています。日本で理数離れがおこっているのもうなずけるような気がします。「やっていることが間違っていなければ、自ずと正解は導ける」この考え方は数学に限らず、全てにおいての真理だと思います---略

これは、先日の便器を化学薬品できれいに汚れを落とすか、効率は悪いが手で丹念に落とすか。という日記に対して我が意を得たり、と寄せてくださったものである。鍵山先生が申される「凡事徹底」の精神に通じる部分である。おおきな一歩より、小さな一歩という精神であり、結果主義ではなく、過程で己を磨く妙味があるとファックスを読ませていただいた。

鶏舎の床を消毒するなら、なんぼうでも薬はあるが、手のひらにマメをつくり、滝のような汗をかいて床を整える。これが道理ではなかろうか・・・・疑問を持ちながらやっている。

午後、温度計の温度が60度ぐらいであがらない。宮崎の馬場農場に電話で問い合わせをした。水分と酸素を与えて、もっと促進したいなら廃油(植物性)を混ぜると温度はあがる。と指導していただいた。馬場さんの豚糞堆肥は80度にまで温度をあげている。「足立さん、はじめてにしてはいい温度ですよ。農家はここまであげきらんから・・・・」誉めてもらうと嬉しくなる。一日で3回糞の山を切り返し、3回シャツを着替えた。確かに学校の実験より楽しい。

連日の雨にいささかうんざりしている。

01/06/30(土) 05:23 六さん(JAG07563)


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