六さん 7月1日しんあい農園日記

大工の村上さんが床を整え、5日あらたな若鶏300羽をむかえいれる鶏舎の止まり木などメンテナンスに来てくれた。そのTシャツは、30分もしないうちにしぼれば汗が落ちるほど汗をかいておられた。堆肥状態に発酵しており温度70度以上をキープしているので、外気の暑さに加えて過酷な作業である。堆肥の臭いが変化してきた。悪くない臭いである。羽根は全部分解されて見えなくなっている。

正志とふたりでタマゴを集め、家内がお店に運んでくれ、午後から正志と餌をやって、それからはひとりで作業を続けた。でも3時過ぎには暑さで動く気がしなくなり、部屋にはいりクーラーをつけて夕方まで休むことにした。

5時を過ぎてもジリジリと暑さは厳しいがトラックに軽油を入れにスタンドに行った。先日挨拶状が届き、新会社として発足したという地域では一軒だけのスタンドである。社長の娘がでてきた。もう30歳は過ぎておるだろうが、いつも短パンで油まみれになり働いている。両親が40年近く経営してきたスタンドを引き継いでいこうと決意した。

いままでは窓ガラスを拭いてくれることはなかったがガラスを拭いてくれる。若い男性スタッフも働いている。驚いたことに、県道に出るとき左右を確認して誘導してくれた。そんなに車もおらんのに。

母親は65歳、病気の親の面倒を見ながらスタンドの主で頑張っていた。地域のたまり場で、ここで聞けばたいがいの情報は得ることができた。これからは親の面倒を悔いが残らんよう見てもらう。そう言う。父親は、朝7時から8時までスタンドにおり給油していたが、わたしはこの時間は避けていた。軽油はこぼすし、フタは締め忘れるしでチョンボが多い。これからは農業一筋で頑張るようである。

そこいらの男よりたくましい女社長は、決して楽ではないガソリンスタンドに夢を抱いて出発した。どうせ給油に来る客だけを相手でなく、通過する車や、地域でも客先を広げていきたいと、短い時間で夢を語ってくれた。屋根のない場所で、次の車が来るのを待っていた。わたしが休憩していた時間も立っていたのだろう。俺も頑張らねばと、気持ちまでも満タンにしてくれた。

01/07/02(月) 04:58 六さん(JAG07563)


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