JAG07563 六さん 7月5日しんあい農園日記

若鶏380羽が到着したのは7時過ぎだった。320羽が100日齢で、60羽が130日齢。即戦力になりそうな面がまえである。鶏は成熟してくると冠が赤くなる。

生後、この若鶏たちはケージとよばれる針金の囲いで育ってきた。はじめて広い場所に移され、針金ではなく土を踏みしめてとまどっている。配達の方に聞くとこの鶏は昨夜配達用のカゴに入れられたそうであるから、水や餌は必要な時間であろう。はじめて対面したデカルブゴールドという鶏は、さっそく水を飲んだり、餌をついばみはじめた。落ち着いているが、念のため少し暗くして落ち着かせることにした。

下関配達の木曜である。11時ぐらいにはその数が整い農園を出た。朝うんだタマゴを午前中から配達という鮮度一番のタマゴを運ぶ。先日から配達コースになった美祢市の山奥の萬代さんは最後に行った。今回はそこから徒歩で登り坂をあがりつめたところの家にも10個タマゴの配達があった。雨がふるので傘をさして10個配達に歩いた。効率から考えると悪い。しかし、ここを大切にせよと教えていただいているから、このことが腹におちないといけない。おばあさんが出てこられ300円を差し出しながら「この前タマゴを食べたが、あんなにおいしいタマゴははじめてじゃった」と喜んでいただいた。儲けも大切であるが、喜んでいただくほうがもっと大切である。考えてみれば、この近くにタマゴを売っている店はない。

秘境、宮崎県椎葉村や西米良村。国境の対馬や隠岐の島など、前の仕事でも効率の悪いところに出向いたものである。電話してもどの会社も「また行きます」と儲からないから出向きもしないところに行くと、それは喜んでくださり、近隣の仕事を紹介してわたしが損をしないよう頼みもしないのに営業してくださった。だから椎葉や西米良村につながる沿線はどんどん新規契約が増えた。対馬も島全体が得意先になった。お客さまを大切にすれば、結果的にお客さまもこちらを大切にしてくださる。

梅雨あけも間近なのか、今夜から豪雨と報じている。7時過ぎにタクロウ君が帰って激しく雨音が聞こえだした。まだ薄明かりで見えるうちに点検しておこうと、雨具を着て鶏舎の雨対策ができているか点検した。落雷がだんだん近づいてくる。雨が吹き込んで床が濡れるのは衛生上困るので、雨戸を全鶏舎閉めて歩いた。

夕方、オケラが空を飛ぶ。とタクロウ君が話していた。信じられないので見てみたい。

01/07/06(金) 04:59 六さん(JAG07563)


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