JAG07563 六さん 7月24日しんあい農園日記


毎日、一羽ぐらいこの暑さで死ぬ鶏が出ている。鶏舎の屋根には断熱材がはいっており、朝、昼、夕方と鶏舎の雨戸を開閉して日光が入らないよう気を配っているが、それでもこの暑さは特に日齢がたかい鶏には相当こたえるようである。餌を搬入する予定日であるが「土曜までは持ちそう」と搬入を延期した。それだけ食べていない証拠である。

正志は長袖シャツを着ている。もうジリジリ暑いのが辛抱できないそうである。タクロウ君はあまり日焼けしない。わたしは風呂で見ると、首から上と腕がまるで別のもののようにくっきり際立っている。

巣箱に何羽も一度に入り産卵する、鶏にとっては産卵しやすい場所があるようで、ラッシュの時間は五羽、六羽と信じられないぐらいすし詰めである。当然、うんだタマゴは足で踏まれてしまう。産卵箱のしたには新聞紙を敷いているが、そこにタマゴの液がこぼれる。いまの時期、それを一日放置しただけでウジがわく。腐敗した臭いもすごい。で、毎日昼前にこの新聞紙を取り替える。

中は狭いので炎天下の外に持ち出し、もう腐りかかっているタマゴのついた紙を替える。いろいろな仕事があるが、これが一番汚く臭い仕事である。しかも真上から太陽がジリジリと陽射しをおくってくる。汗がポタポタ落ちる。汚れた紙はすぐに焼却処分する。衛生的に飼おうとするとこの仕事は避けられない。

ここまで終えてシャツを着替えて山口市内の配達に出た。出て感じるのは農園の暑さと街の暑さは違うということである。アスファルトからの照り返しや、車や室外機から出る熱は辛抱できないぐらい暑い。農園では山や川面を渡った風がときおりそよぐと気持ちがいい。配達を急いで農園に戻った。

農園では午後2時から掃除の有志が集まり、28日の掃除道具を準備して終わったところだった。山根さんが最後まで残りわたしに積んで帰る道具を説明してくれた。27日は掃除の前日で、わたしが月に一度自宅に帰るので、村上さんのお嬢さんが合唱でヨーロッパ遠征したお祝いと、農園一周年の慰労の両方を自宅でやることになった。この暑い中、笑顔で掃除道具の準備ができる山根さんは偉いと思った。「自宅はクーラーつけないですよ!」これで彼女は強いのかも。

少しでも温度が下がればいいと、3時過ぎから鶏舎の屋根に散水。夕方、タクロウ君が少しでも鶏が元気になればいいと、大量の草を刈ってきて運動場になげ込んでいた。鶏たちは思いがけないプレゼントに群がった。鶏にも人にも暑さがこたえる。

01/07/25(水) 04:47 六さん(JAG07563)


| 電子メール | スペシャルエッグ | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 |

2000年 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |

| トップページ | みなさんのご意見 | 元気な鶏の卵です | 箸よく盤水をまわす | リンク先 | 地図 |