JAG07563 六さん 7月27日しんあい農園日記


打ち合せを終えタマゴを集めているとき、川向こうの道を歩いて来る閣下が見えた。タマゴを集め終えてもまだ農園に閣下が着かないので出てみると、それはゆっくり歩いている。しかも足をX型に交差させて奇妙な歩き方である。「どうしたか!」と声をかけると「トイレにいっていいですか」と言う。トイレを辛抱して来たようであった。日ごろ自分の意志を積極的に伝えることが少ない彼がきちんと気持ちを伝えた。

怪談はこの時期である。幽霊などまったく信じるわたしではないが「化かされた」という経験は一度ある。

10年ぐらい前、九州を仕事で走りまわっていたころ。宮崎県須木村で仕事を終え、熊本県の球磨郡に次の仕事で向かおうとした。地図をみたら山越えのルートがあるので走ることにした。その林道はやっと車が走れる幅程度の道で、しかも真ん中には草が生えており無事に山越えができるか心配しながら走った。その日、朝から会社に電話をしていないので、どこかで電話をしなければという気持ちがあった。

山の頂上にやっと着いた。短いトンネルがあり、その手前に電話ボックスがあったのでカードをもって降りた。ボックスの中はクモの巣がたくさんあったので小枝でそれを取り払い電話にカードを差し込んだ。電話は故障していたのか通じない。あきらめて再び細い道を多良木町まで降りた。今度は町中で電話が通じたので会社の様子がわかって安心した。

多良木町議会事務局に行くと議長がおられたのでお茶をいただきながら雑談をした。須木村との県境の電話は故障してました。と言うと「あんた、あの林道を越えてきたか。あの道に電話ボックスがあると思うか」思うかと言われても事実あった。「電話線はあったか?なかったろう・・・・・あんたが朝から電話をしたいと思っていたから、それでキツネが騙したんじゃ。嘘と思うならこれからもう一度ワシと行くか」背筋が寒くなった。それ以後、いくら近い道とはいえ林道を走ることは怖くてやめた。

01/07/28(土) 04:54 六さん(JAG07563)


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