JAG07563 六さん 7月29日しんあい農園日記


涼しい朝7時に若鶏320羽が着く。家内の朝食を食べていたらトラックが定刻に着いた。運転手は久しぶりのおじさん「しばらく見んうちに大きくなったなー」と運転席から降りた。この鶏舎に入れてくださいと案内して朝食を続けた「冷たいお茶と、冷たいコーヒーを用意しておけよ」と家内に頼んだのは、この運転手さんは、豊北町で以前講演したとき聴きにきてくれた方である。

30分でヒナは鶏舎に入り、大粒の汗をたらして納品書を持ってこられた。家内が冷たいものを出した。すると運転手さんは「おおきに」といって助手席から発泡スチロールを出した「あんた、酒が好きそうな顔をしちょるから、姉の主人が漁師で日本海のイカを持ってきたで」とイカを差し出した。これにはまいった。わざわざイカを冷やして持ってきてくださる、その心がずっしり伝わった。

しばらくして老夫婦が来られた。志穂ちゃんのおじいさん夫婦である「近くまで来たのでタマゴのダンボール箱を届けました」おばあさんの笑顔がとてもいい。家内に小声で「イカ持ってこい」と言う。家内が「いま、いただいたイカを半分どうぞ」と差し出すと、おばあさんは両手を挙げて「わぁー大好物!」と喜ばれた。感動の波紋がひろがった。

またしばらくして携帯が鳴った「足立クン、わたしがわかるかね」わかる筈がないし、しばらく足立クンとも呼ばれたことがない。声の主は、わたしが前の会社をはじめる前、数年お世話になった会社でタイピストをしていた山縣さんだった。あの頃は、今以上に酒を飲むと大騒ぎをしてみなさんを困らせたと思う。その山縣さんだった。

わたしは中野の親戚よね!と言う。「中野は、エステサロンの中野さんかね」と聞いたら大当たりだった。27日、中野さんが宇部で仕事があるからと80個もお店でタマゴを買ってくださったことは知っている。そのタマゴが山縣さんに渡り、なかを見ると「足立進」と書いてあり、そう言えば足立クンは昔から鶏や豚を飼いたいと言っていた。ということで電話をしてこられた。その間の20年のわたしの素性は彼女は知らない。「あんた豚も飼っているんかね」などと質問攻めにあうので「まぁ、一度来ればわかる。ビールは冷えておるから」と誘っておいた。

人の心はどう伝わるか。人のご縁はどこまで広がるかわからない楽しさを実感した。

01/07/29(日) 18:02 六さん(JAG07563)


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