六さん 8月1日しんあい農園日記

約1400坪の窪地に毎日11トンダンプが往復し、鶏舎ひと棟が建つだけの造成が終わった。専属で気のいいダンプのおじさんは、掃除仲間の綿田先生のご近所だという「表面の仕上げにはいい土を持ってきますよ」と、最後はマサ土に近い泥で仕上げてくださった。

材木を運んで来た業者がわたしの留守中に焼酎をプレゼントしてくれた。大分県本匠村で製造した5年貯蔵の麦焼酎である。本匠村議会も通い続けて会議録を契約した。この焼酎の名前は知っていた。材木屋の社長は、先日豊浦町に講演に行ったときの会長であった。

大工の村上さんがひとりで来た「相棒は?」と尋ねると「きょうはユンボで基礎を掘って、明日からふたりでやります」。村上さんの笑顔もいい。真っ白な歯が見えるのは日焼けしているせいである。この笑顔にほだされて5年もの焼酎を「月末までに完成してくれ」と差し出した。酒好きの村上さんの形相がゆるんだ。

午後一時、中山育雛場の専務が打ち合わせに来てくれた。きょうから建築にかかったので9月5日に雛鶏をお願いした。

午後、鶏舎の室内温度が36度をこえた。もう危険な状態である。日齢がたかい鶏舎で一羽死んだ。正志がもってきたので見ると痩せている。暑さで食欲がなく死んだと思う。涼しい時間に餌を食べさせよう。点灯タイマーを朝4時にセットした。と同時に鶏舎の屋根に散水を繰り返した。屋根から流れてくる水はかなり高温のお湯である。このぐらいしか手のうちようがない。自然を相手の仕事は限界がみえる。

夕方、掃除の山根さん家族と、そのご近所の田舎さんご夫婦とでサンセリテ(タマゴのお客さま)で食事をするので、わたしたちもどうぞと誘われた。サンセリテは久しぶり、驚いたことは温泉タマゴのそばに、なんとわたしと愛犬の写真が飾ってあったことである。犬は可愛いが、となりの色黒のおじさんは、おしゃれな店には不似合いである。

オーナーからワインの差し入れをいただき、不覚にも足元がフラつくほど酔ってしまった。家内の運転で農園に帰った。10時ごろ、日ごろ聞きなれない動物の声がするので明るいマグライトを持って出た。山の中を照らすとオレンジ色の目が見え隠れする。2頭の動物が動いていた。ビーグルの鎖を放して「朝まで頼む」と寝た。

01/08/02(木) 04:53 六さん(JAG07563)


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