JAG07563 六さん 8月2日しんあい農園日記

宮崎県の馬場農場で働くパートさんの息子が、農園から遠くない防府市にある航空自衛隊に入隊するので、農園で泊まらせてほしいと馬場社長から電話があった。下関、美祢市と山口市。かなり広範囲な配達があり、午後5時に美祢インターに到着されるパートさんを出迎えるためには少し急がなくてはならない。

配達先で必ず聞かれたのは「鶏は大丈夫ですか」である。きょうも35度周辺まで温度があがった。ふだんは締め切っている採卵室の戸を午後から開放して、少しでも多く外気を入れることと、屋根にむけての散水で乗り切っている。ずっと農園では水不足で、毎日500リットル以上の水をタンクで運搬していたが、比較的浅い井戸から水を取ることに成功したので、いまのところ水の心配はない。午後から焼けた屋根に散水するタクロウ君の姿が一時間おきにある。

配達先で車から降りると地面から熱気があがっている「鶏は大丈夫だろうか」そのことがいつも頭にあるから、農園に戻ると「鶏は大丈夫か」と聞くことがクセになった。

パートさんは時間どうりに着いた。自衛隊に入れる母親と、運転役の女性と、そのふたりのお子さん2名のあわせて4名である。何度かお顔をあわせたことがある。農園にいったん荷物をおろして近くの温泉に案内した。農園では家内が刺し身・サラダ・鶏の唐揚げ・タマゴ焼き・鶏飯のおにぎりをつくって待ってくれている。馬場さんから「きょうの二人は飲みますよ」と聞いていたので、冷蔵庫にはビールの行列をつくっておいた。

宮崎は延岡など県北と、都城など県南とではだいぶ生活がちがう。言葉も来られた女性たちは、どちらかというと薩摩弁である。「そうですよ」が「じゃっ!ですよ」になり「すごい」という形容は「てげてげ」となる。わたしは通い続けた宮崎なので彼女の会話が理解できるが、家内はまったく会話に入れずにとまどっていた。

入隊式は短時間で終わるそうである。高校を終えた息子が厳しい訓練の教育を受ける門出に立ち会い、せめて声援をおくってやりたいという気持ちで、宮崎から車を走らせてこられた。まさに親心は神心だなー。しかし、この神様はよく酒を飲む。

01/08/03(金) 04:20 六さん(JAG07563)


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