JAG07563 六さん 8月7日しんあい農園日記

火曜は山口市内。木曜は下関市内とわたしの配達は決まっているが、山口は通うことが多くなっている。きょうは山口市内定期便で昼前に農園を出た。山越えで小郡を目指していたら携帯が鳴り「足立クンかね。もうじき着くからね」と、昔お世話になったタイピストの山縣さんと斉藤さんが農園に向かっていると言う。農園では家内がお店に運ぶタマゴの整理をしているので「悪いけど、また会いましょう」と家内に応対を託した。

わたしは会議録の仕事をはじめる前は、市町村の例規集を出版する会社で数年営業をしていた。非常に競争が激しい業界で、大手出版社がシェア争いを価格で展開するなかで、わたしがお世話になった会社は二度も裁判所から差し押さえがあったような零細な会社であり、価格競争のあおりをくらいほんろうされ続けた。

現在のように高速道路網がないときで、きょう熊本県を営業して、明日は広島県河内町に8時半にはいり、島根県鹿島町を最後に営業して浜田を経由して深夜宇部に帰るという超人的な仕事をした時期である。胃潰瘍の手術をする暇もなく、漢方薬でなんとかなったときでもある。

次々と零細な同業者は、大手会社に白旗を挙げて資本投下され系列化されるなかで、最後まで戦いぬけたのは社員みなさんが心を結束していたからだと思う。少々の残業や休日出勤で手当てをくれという人はいなかった。わたしは辞めて会議録の会社を創業したが、そのとき仕事の厳しさをよく知ったのでしぶとく仕事ができたと思う。その大変な時代に一緒に働いた仲間である。

会議録は活字で保存することが決められており、記録を後日、閲覧するかどうかは別として調製しなければならないものである。だから、納品しても開封されることもなく書棚に積み上げられる場合もよくある。そんなとき「まぁ集金させてもらえばええ」と、句読点や段落まで神経をつかった印刷物がもったいない気がした。

しかし、配達するタマゴは一週間で確実に消費され待っておられる。裏口での世間話でご家族の病気や祝い事などいろいろ聞かせていただき、わたしも話しができる。きょうから田村さんは1個50円のスペシャルオリンピックスに協賛するスペシャルエッグに切り換えてくださった。金額は会議録に比べてはるかに少ない額ではあるが、お客さまと交流できる楽しさがある。

01/08/08(水) 05:41 六さん(JAG07563)

 

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