JAG07563 六さん 8月10日しんあい農園日記


重兼君の実習最終日である。自宅から近くの宇部線草江駅で始発電車に乗り、宇部駅に着き。そこから船鉄バスで終点の吉部まで来て、そこから徒歩で10分。農園に着くと、タクロウ君・正志そしてわたしの前に来て「お は よ う ご ざ い ま す」と直立姿勢で挨拶し、ノートに記入したりして、服を着替え夕方までクーラーのない農園で仕事をする。そして、逆のコースを帰っていく。

昨年の秋とは大違いなところは笑顔が出るようになったこと。身体が少し大きくなったことである。とくに冗談には笑顔で応えるようになり、会話も面白くなってきた。とにかく根気よく教えることだけである。おそらくわかったことを応用して他のことをするまでではない。しかし、理解できたことは根気よく真面目に取り組んでいる。先生方も来られる度に1時間以上滞在して仕事ぶりをみて帰られる。

明日から重兼君の夏休みがはじまる。そこいらの遊び呆ける高校生より、よっぽどお前は上等である。しっかり休みを楽しむがいい。

午前中、吉部中学校など近くの配達をおえて戻ると赤い車が停まっていた。ここ吉部で名物はなにかと聞かれると返答に困る、でもあえて言うと豆腐である。その重岡の奥さんがつくる豆腐を、タマゴのお客さまレストラン サンセリテに隔日30丁を正志がボランティアで運んでいる。お客さまが繁盛しなくてはタマゴも多く買っていただけない。その気持ちでボランティアである。

奥さんが恐縮してビールを届けてくださっていた。噂は聞いていたがテレビ関係で活躍しておられるという美人のお嬢さまも一緒で、正志が大サービス中で、わたしもそうしたであろうということをしている。親子の血は争えんわい・・・。

鶏舎建築が農地法で暗礁に乗り上げている。ここは農業振興地域いわゆる農振地である。素朴な疑問がわいている。ここに住居や工場をつくれば、それは問題であろうに、鶏舎という農業の基盤をつくることに農地法が横たわりやりにくくしている。これでは日本の農業が衰退するわけである。

鶏舎に固定資産税を課税するために来た税務課職員は「これは鶏舎じゃない、この柱とこの断熱の屋根、基礎工事・・・これは評価があがります」鶏がおるのに「鶏舎じゃない」と言う。わたしはその時期、とくに忙しくその評価のことで市役所に通い役人とやりあう時間がないので今年は黙認して支払った。

新規就農者支援事業という県の窓口がある。福祉もそうであるが、ある基準をクリアーしないと窓口は動かない、動いたら報告事項が山ほどあり、それがいやで退散する。門戸は広くはない。

まな板の鯉。どうでもせい!の心境である。

01/08/11(土) 04:31 六さん(JAG07563)


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