六さん 8月20日しんあい農園日記

朝早く軽トラでSさんが来た「また来た」と思わず言葉が出た。「きょうも兄ちゃんはおらんか」と。タクロウ君はきょうまで休みで、草刈り機の刃を研ぐ勉強会は、午後3時以降のほうがありがたい。と説明した。腰をかけてひとりしゃべりはじめた。

ワシの稲は、今年は肥料をやりすぎたので、台風で風が強いと倒れるわい。きょうは京都の孫が帰るんじゃ。肩を落としている。その孫の土産にするのであろうかタマゴを50個買って帰られた。

家内が昼前にやってきた「うなぎ弁当をつくって来た」というから、早々に仕事をやめて二階にあがり、ビールと一緒にいただいた。旨い弁当であった。

午後から、実習生のM君と担任の先生がやってきた。M君17歳は、電車とバスを乗り継いで来たのである。それだけでも大したものである。正志がいろいろ会話を交わしながら草取りを指示して一緒にはじめた。わたしはひとりで餌入れなど汗が出る仕事に取り組んだ。様子をみていると丁寧に草取りができる。今度は洗濯したウエスを干すことをさせると、これも実に丁寧に干していた。拭き掃除も抜群である。

突然、愛犬のはなちゃんがM君のそばに挨拶に行ったら「うぁーあーー!」とパニックになり全速力で走り出した。犬が一番苦手なようである。それにしてもすごい狼狽ぶりにこちらが驚いた。正志が「家で犬を飼えば平気になるのに」と言う。わたしはただ驚くだけで、正志は解決方法を考えた。

4時過ぎまで正志が上手に対応して、M君が無事に帰りのバスに乗り込む姿を確認してお店に帰っていった。仕事の効率だけをみると実習生を引き受けることはマイナスかもしれないが、そのことで少しでも働くという体験ができて、彼らが生きていくなかで役立つことになるなら簡単なことである。

夕方、仕事の後始末をしながらふと空を見上げると、それは見事な夕焼けがあらわれていた。忙しさに心のゆとりがない生活を長年していたが、夕焼けに感動できるわたしにかわっている。

01/08/21(火) 05:26 六さん(JAG07563)


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