JAG07563 六さん 8月27日しんあい農園日記


「朝・毎・読」といえば代表的なマスコミである。我が家は「毎」であり、一日遅れで農園に届く。26日の一面下段の余録を読んで落胆し、腹がたってきた。教育現場の問題をつらつらと書きあげてその締めくくりが「さて、どう鍛え直したらいいか」である。大人ではなく子供をである。

経営、家庭、教育などたくさんの批評家がいる。彼らをわたしは無責任だと思っている。悪いところを見つけて「だから悪い」で終わる。解決方法を述べたにしても紋切型で要領はよくないことが多い。決まった時間内で終わるラジオの人生相談のように中身がない。

確かに疑問符でおわりその答えは読者に委ねるという理由はつけられる。しかし、裁判所の判事までが少女金で買うという事件をおこすこの世相。教育現場の崩壊は活字で言われるまでもなく憂いている人々が多いなかで、いまさら問題提議はなかろうもん。という気がする。あまりにも無責任を感じるし、この程度の余録を新聞社が出すということが情けないのである。

鶏の一群を淘汰する日が来た。処理場の都合で3回にわけて搬入する。12時半から、島原から戻った正志も一緒に3人で鶏舎にはいり、太い針金を加工した道具で鶏の足を引っかけ120羽を捕獲した。

今朝まで大事に育てあげた鶏を、まるでユダヤ人狩りをするドイツのように次々と捕まえてはカゴに詰める。なんともやりきれない場面である。なんとか今回の針金をかわした鶏も確実に今週中にはカゴに入る運命にある。

そのカゴを荷台にくくり、正志がホースで水をかけて体温上昇で死ぬことを防ぐ対策をしてくれた。今回はわたしが運び役をした。農園を出てガソリンスタンドの前を通過するとき、事故で入院したと聞いていた秋本の娘さんがわたしに手を振ってくれた。元気そうに復帰して安心したというクラクションを鳴らして通過。

ルームミラーに鶏の表情が移っている。これからどこにいくのかキョロキョロと不安な顔をしている。処理場ではすでに処理がはじまっており、機械につるされた鶏が次々に工程を流れている。わたしのカゴは指示されてその一番最後においた。少しでも長く生きられる。たくさんタマゴをうんでくれたお礼の合掌をして立ち去った。

01/08/28(火) 04:37 六さん(JAG07563)


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