JAG07563 六さん 9月10日しんあい農園日記


ペンネームどてらネコは、独特のキャラクターでマスコミにも登場する「はしもといわお」先生である。ご自宅が近いのでたまに遊びに来られる。今回は奥さまと一緒であった「どうもはじめまして・・・」と挨拶をすると「わたしは、ぎじろくセンターの在宅で仕事をしていましたから、足立さんは知っていますよ」と言われて驚いた。70人近く在宅で仕事をしていただいていたので、お名前も顔もわからない人が多かった。わたしがみなさんに掃除のことなど、仕事以外のことばかり話していたと言われた。

午後から草刈りをした。世間では「効率的に仕事をする」といい、無駄な動作や、時間内にどれだけ生産性をあげるかを問い続けている。しかし、農業はそうはいかない。この草刈りなどいい例である。

どうせ晩秋になれば草は全部枯れてしまうから。と思えば刈る必要はない。鶏を飼っているのだから、差し障りがないところは自然のままがいい。とも思える。しかし、丁寧に刈られた場所を見るのと、生え放題を毎日見るのとでは、心の整い方が全然ちがう。田舎の人は競って、それはきれいに土手の草刈りをされるが、そうすれば気持ちがいいことをみなさん知っておられる。

昼前、サルワーレに肉とタマゴをお届けに行った帰りに龍月園のユンボとトラックが道沿いに停まっていたので「どうされましたか」とわたしも車を停めた。宅地を造成した。そこに除草剤を大量に撒き、雑草が全部根から枯れてしまい、盛り土が雨で崩れはじめたので石垣を築くことになったという。町の人が買ったらしい。土手は雑草が維持し、水田の土手に穴をあけるモグラの駆除は彼岸花の根がやっている。雑草と共生することが大切である。

唯一のガソリンスタンドの女社長は、先日の事故から復帰された。顔に少しそのあとがある。しかし、たくましく本気で仕事をしている。餌を運ぶ配餌車のタイヤがパンクした。タイヤを外そうとしたがネジがきつくしめてあり外れない。本体ごとトラックに積んでスタンドに行った。若い男がやりたくないという顔でパンクを見ていた「できるんか、できんのか!」と少し大きな声になった。店から社長が出てきた「できます。ここにはチューブレスのパンクを修理する材料しかないですが、家に帰れば材料がありますから、わたしがトラックに積み替えて、今夜やっておきます」と言う。年齢は35歳ぐらいか。この女社長の意気込みが清々しい「ああ頼む」と置いて帰った。わたしも面倒な仕事から逃げたくはない。ここでお客と心にベルトがかかる。かけるか、かけないかは心が決める。

01/09/11(火) 04:53 六さん(JAG07563)


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