JAG07563 六さん 9月16日しんあい農園日記


稲刈りがはじまった。田舎では、遠方に出ている若い者たちが家族で帰省して、大家族で田んぼで働いている。農園近くでも小学生が20リットルの軽油が入ったタンクを両手でぶら下げて重そうに歩いたいた。

その周辺の休耕田ではソバの白い花がジュウタンのように咲いている。農園周辺でもおおきな3つの田にソバが咲いている。しかし、誰もこれでソバを打とうとする人はいない。農業政策で減反が奨励され、ソバを植えると反(300坪)あたり25,000円程度の奨励金が支給される。この花が実をつけたころ、農協職員が車で調べにきて、本当にソバの実ができているかどうか確認して歩く。

「それが終わったら、来年用種を少しとるから、その後は山羊の餌にしてええから」と夕方親切に言ってきたくれた。

日本中でいったいどれほど膨大な減反奨励金が動いているのだろう。そう考えてしまう。食料受給率が何%かよく知らない。けど、今回のアメリカか発動した航空機の全面飛行禁止措置では、少なからず農園も影響を受けるかもしれない。農業新聞によると、トウモロコシの輸入に大きな影響を生じた。と載っていた。食料だけでなく飼料の自給率も極端に悪い。配合の種類をみても、国内で生産される材料は少なく、多くが輸入に依存している。

その状況下で減反を国か奨励して、食べもしないソバの作付けに多額の奨励金を払っている。このアンバランスはなんとかならんのかと思う。

農業従事をする意欲が失せるような農地法に縛られ、農業後継者はどんどん離農している。わたしはここで働くようになり「営み」ということをよく口にするようになった。生活循環のような意味でつかっている。国家的にも食料の営みの多くが外国依存型になっている。営んでいるとは言い難い。国土は荒れていく一方のなかで、いつかは大きな代償を払うときがくるような気がした。

01/09/17(月) 05:41 六さん(JAG07563)


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