JAG07563 六さん 4月26日しんあい農園日記


朝一の携帯メール着信は娘の真砂恵からだった。結婚して近くに住んでいるので、まだ家族のような気がして、あるとき電話で吉井を検索しなければならないのに、足立を検索して探していたわたしがあった。子供を幼稚園に預けてまでファーストフード店にバイトに行っているが「リストラ?」にあいそうだとメールで伝えてきた。タマゴをみがく手をとめて返信した。

食欲の秋、家族で農園に鶏鍋でも食べに来ることを計画しないか。と。すぐ返事が届いた「計画します!」とあかるい内容で「これからバイトに出かけます」で結ばれた。しばらく幸せの余韻が続いた。農園暮らしではこんなことが嬉しい。

その真砂恵が高校時代アルバイトでお世話になった焼肉屋モランボンは自宅の近くにある。店は長いあいだ繁盛して、焼肉といえばモランボンだった。そのお店が最近目立つ看板をあげはじめた。理由は想像がつく。お店から数キロ圏内に2軒の焼肉屋が開店した。どちらもお客の入りは多いと評判である。

正志に「食べてください」とだけ言って鶏肉をプレセントしてくれと頼んだ。正志が夕方前「これから行きます」と電話してお店に行くと、ママとマスターが待ち構えていたという。まだ食べてもいないのに「地鶏としてメニューに入れます。タマゴはユッケに使うので、肉とタマゴを配達してください」こんな展開になったという。わたしがお店に行くといつも笑顔で、特別メニューをサービスしてくれ、帰りにはコーヒーをたててくれる愛想のいいママで、真砂恵の結婚披露宴にも来てくださった。他店にない鶏メニューで笑顔を取り戻していただきたい。できる限りの応援をさせていただこうと思った。

最後の着信は午後11時34分。広島の田村育美さんからだった。この着信音で目が覚めてよかった。床にゴロリと寝ていたから・・・。彼女は来月広島市内でオープンするレストランのスタッフで、何度か奥田社長と農園に来ている。先日は、正志が「中抜き」という、頭も足もあるが、内臓は抜いた状態の鶏を解体する方法を彼女たちに教えた。そのほうがガラ(骨)も使えるし、単価も安い、なにより食べる前に骨から肉を外すと肉の味もよい。

オープンを前にして今夜は試食会が催され、これまで勉強してきたことを発揮してコース料理に挑戦したが、まだ時間配分に課題が残ったと。これから開店まで 一日一日を大切にがんばります。と結ばれた。

パートの真砂恵。モランボンのママも育美さんも、みんな本気で生きている。わたしも負けずに一日を積み上げていこうと思った。

01/09/27(木) 04:52 六さん(JAG07563)


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