JAG07563 六さん 4月28日しんあい農園日記


山大附属養護学校に正志が10時から4時の予定で出かけた。来年から重兼君の就職を引き受けさせていただく立場として、制度面などの説明・勉強を受けさせていただく機会であると思っている。7年、無認可ではあるが長崎県島原市の福祉作業所で働いた正志のほうが経験豊かであるので彼が出向いた。

経験豊かといえば、8月の後半から実習に来たM君を「もう少し鍛えればなんとかなる」と正志が判断して、雲仙コロニーに併設する職業訓練施設をご両親に紹介させていただき、つい先日家族で施設を見学に行かれた。受験のハードルはある。しかし、ご両親はこの施設に大きな光明を見出された。

正志は広島の専門学校で勉強をした。けれど、成り行きで島原の福祉作業所に就職した。月給10万円で賞与はとうぜん無い。それで7年頑張って、作業所が不景気のあおりで閉鎖になり帰ってきた。その7年の経験が農園で生かせることができる。運命とか人生とか、どう展開するかわからない。

農園の埋立てがほぼ終わりに近づいた。これまでは湿地で、栗や柿などを植えてもすぐに根が腐り使い道がない土地だったが、いまは鶏舎が何棟も建てられる広さになった。道路工事の残土を遠くの埋立て地まで運びたくない業者と、この土で埋めてもらいたいわたしのチャンネルがピタリとあった。7月から毎日11トントラックが往復した。その運転手さんに定期的にタマゴを差し上げた。ほんのお礼である。

きょう小林さんが「近くまで来たから」と農園を見にこられて驚かれた。ブルトーザーとユンボの2台で、まっ平に整地されていたから「あんたー、ふつうはこれだけのことはせんで!」と唖然とされた。8月、わたしの冷蔵庫から何本もの缶ビールをお茶がわりに届け、朝と夕方には道路に出て「お世話になりました」と挨拶を心がけた。ただそれだけである。「残土を捨てさせてやる」のではなく「埋めていただく」というわたしの立場を実行した。きょうはその建設会社の人が3名来て、排水工事をしてくれている。まるでお金を払っているような丁寧さである。嬉しいからまたビールを持っていく。

01/09/29(土) 04:57 六さん(JAG07563)


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