JAG07563 六さん 10月6日しんあい農園日記


 

朝の農園はすばらしい。今朝はちょうど6時ごろ、やわらかい雲が朝焼けに染まるひとときがあった。早くても、すこし遅くても真紅の空は見られない。それは一瞬である。山の木々も秋色に染まりはじめた。

増水すると完全に水没する岩に小さい木が根づいている。あの石に木が育つ栄養があるのだろうか。梅雨の豪雨で増水したときはよく耐えたものだ。川になかでは鮎や小魚がキラキラ輝いている。川底を這う亀の姿も見える。カワセミがブルーの宝石のような羽を休める枝も知っている。6時ごろ必ずとまっている。

カワセミを見た朝は、いくら見慣れたとはいえその美しさにドキドキする。こんなすばらしい自然のなかで鶏たちと共に朝を迎える。毎日がスペシャルという歌があるが、毎日がリゾートである。

9時、若鶏323羽が運ばれてきた。101齢の赤鶏である。きょうから農園の起床(点灯)時間4時に慣れ、このすばらしい環境のなかでみなさんが喜んでくださるタマゴを生んで欲しいものである。昨夜からカゴに入っていたのでさっそく水を飲み、若鶏用の餌を食べはじめた。最初、150羽の若鶏をむかえた日は、養鶏のスタートをきったという興奮で夜も何度も様子を見に行くぐらいだったが、どこに注意をすれば事故がないか。そんなことにも慣れてきた。

要は視点である。漫然と323羽の群を眺めても意味はない。くちばしのかたち、体の大きさ、歩き方、目の輝き、餌の食べかたなど本気で観察すると見えてくる。すべて現場から物語りははじまる。いいことも、悪いことも現場に行けば見えてくる。

夕方から前の川に男が6人集まり、網を川いっぱいに仕掛けて落ち鮎をとっていた。梅雨の鮎といまの鮎がうまいと言う。川遊びを見ながら、わたしとタクロウ君は暗くなるまで仕事を続けた。タクロウ君、明日はお休みである。風が強くなり夕焼けは拝めなかった。

01/10/06(土) 19:18 六さん(JAG07563)


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