六さん 10月20日しんあい農園日記

3年前、毎年の山口県掃除に学ぶ会県大会は、下関の中部(なかべ)少年学院でやろうと決めた。親の愛に恵まれることができなかった子供が、新生児から高校生まで70名近くが生活している「家」である。それまでは、大会前夜は大酒を飲み遠来の方と親交を深めるのが常であったが、酒をやめて中部の子供と交流しようという意見がとおり、焼きソバ・フライ・うどん・ふく飯・焼鳥などの屋台をつくり、ゲームなどをして2時間子供とふれあう時間をもっている。

今年も鹿児島・広島・島根と遠来からの掃除仲間が集い、わずかな時間、楽しく子供と過ごそうと本気で取り組んだ。わたしは子供たちの表情をずっと目で追い続けた。自分の運命がまだわからないつぶらな瞳の子供が楽器を一生懸命に演奏し、物心ついた高校生がギターをかき鳴らして絶唱する。わたしは父親をしらないが母親が育ててくれた。でも、小さいころの自分の写真を見ると目つきが鋭く、さびしい目をしていると感じる。だから、この子たちの心も少しはわかる気がする。

古谷先生が近づいてきた「あんたの農園で、中学中退とか働けるかね・・・」ああ、なんぼうでも相談にはのりますよ。古谷先生が近いうち農園に遊びに来られるという。わたしの飯をわけて一緒に生きていこう。それでいいならいつでもできる。中部に来るといつも優しくなるわたしがある。

声たからかに訴える平和。それに対して黙々と戦没者のご遺骨を集めるなかで唱える平和を「ぬぐう平和」と言った人がいる。掃除の心も「ぬぐう」であり、わたしのこれからの人生は「ぬぐう」で貫いていきたい。

会は中部から南風泊市場の活魚センターにうつり、ふくの食べ放題で宴会がはじまった。わたしは一足先に寝ることにする。

明日は、170名規模で中部の掃除をやる。

01/10/20(土) 20:15 六さん(JAG07563)


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