JAG07563
六さん 10月17日しんあい農園日記
2日前の朝、泊まった家内が犬の散歩をしてくれ「タヌキが座っている」と言うので行ってみた。そのとうりタヌキの子供が草むらに静かに座っていた。犬も吠えることもせず見ている。近寄って見ると片目が病気か怪我でつぶれており、朝日を背中に受けながら動かない。まるで「俺は死ぬからかまうな」という態度である。以前、愛犬が山から追い立ててきた猪の子供は一晩中鳴き親を呼んだ。このタヌキはもう自分の命を知っていると思った。
もし悪い病気であれば、鶏にも犬にも厄介であるから正志に「箱に入れて遠くへ連れて行け」と言った「噛まれるなよ」とも。ここではいろんなハプニングがある。
朝から雨。その雨も冷たく感じる季節になった。山でも辛いときに「辛い」と言えば本当に辛くなる。昔、各地でキャンプをした。大雨のなかでも腹から大笑いしながら野営をした。このぐらいなにか!という気持ちが雨や台風を克服した。そのとき、中心になる者がどれだけ元気かで決まる。大山キャンプ場で台風に遭遇しテントを飛ばされた夜、風と雨が吹き荒れる炊事場にみんなを集めて歌をうたって夜が明けるのを待ったことがある。
これから、夏の暑さより厳しい冬が到来する。去年の冬は厳しかった。どんな朝でもタマゴを集め、餌をやるという厳しさがある。今年は正志夫婦が加わっているから安心である。元気な心で冬にむかいたい。
23日。沖支配人と宮田青年との縁結びが決まったが「僕がお世話になっている百姓のおじいさんふたりを連れて行っていいですか」と宮田さんから電話があった。この地で何年も農業を続けてきた人たちはみなさん先輩である。ぜひ!と返事をした。この夜はとっておきの軍鶏鍋をする。旨いとみなさんを唸らせてみせよう!
01/10/17(水) 20:54 六さん(JAG07563)