JAG07563 六さん 11月26日しんあい農園日記


牧君は震災の避難所でご縁があった。ヤマハの大型バイクで東京から被災地に乗り込んで来て、わたしが滞在していた浜山小学校避難所に来た。当時25歳ぐらいで身体はガッチリしているが色白である。ここでボランティアをやりたいというので仲間になった。わたしが大好きな宮崎出身なのですぐに仲良くなった。方言でわたしと会話ができる。「てげすげぇー」「てげてげにせえよ」という具合である。

マグロ船に乗っていた。あと数日で出航というとき地震がおき、マグロ船から逃げるように神戸に来た。彼の腕はわたしの足ぐらいおおきい。その航海や漁はわれわれの想像を絶する世界である。断片的に聞かせてもらった。前の漁で相当精神的にまいっており、神戸が救いであったかのようであった。

ハリケーンや喧嘩で鍛えた彼の度胸は驚くような場面もあった。絶対に逃げない。相手が誰であってもである。無鉄砲さにハラハラすることも多かった。

神戸が終わり、松村専務(当時)や大勢の仲間と屋久島に行ったときも牧君は来た。突然、夜中にバイクでわたしの自宅に来て数日滞在するとか。兵庫県のダム工事現場で発破師として命をはって働いていた時期もある。わたしが宮崎県を歩いたとき、誰から聞いたのか突然高鍋町で彼が道路に出てきて(実は彼女の車でわたしを探していた)一緒にしばらく歩いた。不思議な男である。

その彼からはがきが舞い込んだ「元気ですか」とだけ。尾道の住所が書かれてあり、すぐに手紙を出したがきょう舞い戻ってきた。手がかりなしである。また会えるときがくるだろう・・・。どこかでまだ突っ張って生きているだろう。こんな親友がわたしの宝である。

今夜は自宅で宴会である。11月は正志の誕生・わたしの誕生・わたしと正志も結婚記念日まぁいろいろある。一回で済ませる。ゲストは山根さんと田舎さんご夫妻ということである。また鶏鍋。

01/11/26(月) 17:55 六さん(JAG07563)


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