六さん 12月1日しんあい農園日記


中野さんの仲間。渡辺えっちゃんの仲間。糸賀社長に杉本さん。それに地元の藤野先生。まぁよく食べ、よく飲んだ。ワインは3本しか空いていないが、ビールが多かった。それでも記憶が途切れず、みなさんを見送ることまでできたが、あとは朝6時半まで記憶がない。

あわてて二日酔いの足取りで飛び出し、鶏舎の戸をあけに歩みをすすめて足が止まった。なんと鶏が歩いている・・・その直後、るいるいと鶏の死骸が目に入った。通称11番の鶏舎には赤鶏70羽を入れて、昼間は開放して農園の雰囲気づくりにひと役果たしている。とてものどかな光景である。その戸をきのうタクロウ君が閉め忘れて帰った結果がこれである。

鶏は全部が首を食べられ、首のない死骸が随所に転がっておりそれはせい惨な光景である。そこらじゅうに羽根が散らばり、地面に血液も転々とこぼれている。数ヶ月前にも、タクロウ君の不注意で鶏が二羽獣に殺された。この鶏をどう始末しょうかと思案しているところにタクロウ君が来た。あまりの惨状に顔色を失っていた。黙っているから「なんとか言え」と言うと「すみません」とわたしに頭を下げた。「俺じゃない。鶏に謝れ」と言って処理の仕方を指示した。日ごろ鶏が事故で死んでも涙ぐむほどのタクロウ君なので、それは真っ青な顔で鶏を集めはじめた。正志が薪を大量に組んで火をつけた。わたしが叱らないでいいほどにタクロウ君の後ろ姿が詫びていた。

自然は厳しい。少しの油断に遠慮会釈なしにきり込んでくる。襲った獣が悪いのではなく、スキをみせたこちらに非がある。

夕方、重兼君のお母さんが迎えにきた。農園で働くために中古の軽四ジープを買われて、その運転練習を兼ねてである。明日は彼もタクロウ君も休みであり、わたしと正志とふたりで頑張る農園である。正志は今夜は下関で自然養鶏の集いに出席である。

01/12/01(土) 16:33 六さん(JAG07563)


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