JAG07563 六さん 12月8日しんあい農園日記


漫画家の赤塚不二雄が番組に出ていた。大病と向き合いながら視覚障害者向けに漫画本を制作している場面であった。その作品には色がつけられ不思議な感じを受けて番組にひきよせられた。

--とにかく、なにもわかりません。という姿勢が大事だと力説していた。それであれば周囲が教えてやらねば・・・といろいろ教えてくれるが、俺は知っているという態度をとれば誰も教えてはくれない。そんなインタビューを聴きながら、謙虚とか下座とか、掃除で教わる言葉を重ねていた。

きょうも配達先で大きな声で言った「タマゴ屋でーす。受け取りのサインください!」と。ここでわたしは「タマゴ屋が来た」と若い女の子から呼ばれる。最初は「くそ!」と思いながらも笑っていたが、自分から「タマゴ屋」と名乗りはじめたら、それも結構気持ちがいい。謙虚とは思わないが、事実を受け入れたことになる。

震災直後の神戸でよく体験したことは、通行人がいきなり話しかけてくる。あの朝、どれだけ自分は怖い体験をしたかということを詳細な描写で語りかける。長田の公園であった人は、半壊した自宅の下敷きになり、近くでは火の手があがり、助けてもらうまでの時間がどれだけ怖かったかを話しをした。終わってわたしは歩き出し後ろを振り返ると、また次の人に話しをされていた。

心理学はまったくわからないが、そのことを繰り返しながら事実を受け入れることをされているのではないかと思った。

なぜこんなことが起きるのか。なぜわたしが。なんで俺が「タマゴ屋が来た!」と言われるのか。そのあたりからは不満や不足しかおきない。その不満と不足の中から前向きなことはできない。次々におきてくる出来事を、できるだけ早く受け入れられるわたしになれば、もっと楽に、元気に生きていける。

明日はタクロウがお休みなので、朝早くから仕事をすることになる。家内が来てくれて、いただきもののふくを刺し身にしている。

01/12/08(土) 17:36 六さん(JAG07563)

 

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