六さん 12月12日しんあい農園日記


昨夜、下関から帰りワインを買った。わたしにすればめずらしく11時ごろまで起きて飲んで寝た。夜中に一度、えっちゃんからのメールが着信して目が覚めたが。朝、冷え冷えして目が覚めた。

夜明け前の空には満天の星が輝き、つまり雲がないので放射冷却現象で気温がグンと下がった朝である。山羊を出そうしても寒いので嫌がりあきらめた。朝食を済ませて外に出ると正志が「ニップル(鶏の飲水器具)が凍結している」という。 いよいよ一年で最大の山場が到来した。

まだ、部屋の蛇口が凍っていなかったので、さほどニップルを深刻に考えなかった。今年1月末だったか、夕方に氷点下になり、朝は氷点下8度というすごい冷え込みを体験した。井戸のポンプは破裂し、ニップルも各所で破損。幸い、いまほどの鶏の数ではなかったので(2000羽ぐらい)、昼まで川の水をバケツで汲んでは鶏舎に運んだ。タマゴを集めるどころではなかった。しかも、バケツを持ったまま川土手で滑り頭から水をかぶった。泣いてなんとかなるのなら大泣きしたい心境だった。

去年は農業一年生の冬である。今年も同じことを繰り替えすようでは学習能力が疑われる。あの北海道でも養鶏場はある。工夫をこらすことが問われる。いよいよ冬が来た。

タクロウのいいところはたくさんある。きょうも看板を見たという二人連れのご婦人がタマゴを買いに来られた。わたしは餌を運びながら黙ってその対応ぶりをみていた。鶏の飼育方法など、彼なりに本気で説明している。これは現場が理解できているからこそできることで、理屈だけでは説得力に欠けるかもしれない。ついでに運動場にパンを投げ込み鶏をいっせいに集めて「わぁー」と喜ぶご婦人をみてタクロウ君も喜んでいた。立派な営業成績である。

わたしの留守中、松村社長ご夫妻が来園。タクロウ君とわたしにたくさんのお土産を頂戴した。山岸さんからいただいた草木染めのスカーフは家内。ありがたし。

01/12/12(水) 17:02 六さん(JAG07563)


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