JAG07563 六さん 12月17日しんあい農園日記


昼前に鶏舎で仕事をしていたら正志が「龍月園が来られました」と声をかけてきた。いつもの軽トラで藤本さんが来た。「あんた足はあるかいの」と言うと「お前はよう言うわ」とあの笑顔が返ってきた。7日に退院したらしい。「今夜、退院祝いで飲もうか」と言うと「いや、もう酒も煙草もやめた」「ついでに女もやめたか」と追い討ちをかけてやった。

胃の摘出をされ、見舞いに来る人が「あんた頑張れよ」と言うから、なにを頑張るのかわからなかったと言う。そうじゃ。わたしが神戸の避難所にいたときも「頑張れ神戸」のエールをたくさんいただいたが、これ以上どう頑張ればいいのか、わたしにも理解できなかった。並木通りのMさんも、奥さま(55歳)が亡くなられるとき、子供や周囲の人が「頑張れ!」と言うなかで、二度も「もう頑張らんでええ、お前はよう頑張った」と言ったそうである。頑張れ!という言葉に込めた気持ちは、まだ辛抱せいとか、まだお前は全力を出していない。という意味では当然ない。けど、言葉のもつ限界が、伝わらないもどかしさがある。

夕方、13ある鶏舎の水をタラタラとこぼすようにした。これで一晩中水はこぼれて凍結は防げる。昨年並みのマイナス8度になればこの水量を増やせばポンプなどは維持できる。しかし、それだけの水量があるかどうか。全部の蛇口をあけて井戸の上から棒切れを水面まで降ろして現在の水量を計った。明日の朝どれだけ下がるか、維持しているかを見ることにした。

久しぶりに温泉に行きさっぱりした。沖さんいわく「トスカーナの田舎では、昼間は汚れた服で仕事をしても、夕食ではこざっぱりした服装で、背筋をのばしてワインを飲むのです」。風呂にはいり服を着替え、背筋を伸ばしてワインを飲んでみたが相手がおらん。

01/12/17(月) 20:26 六さん(JAG07563)


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