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JAG07563 六さん ７月５日しんあい農園日記
( 1) 00/07/06 06:06
朝５時、いつもどうり鶏舎を開放した。元気に６００羽の鶏が運動場に出た。
家内と出産まぢかの娘は６時ごろ帰った。７時にタクロウ君が来るまでの間に事
件はおきた。
タクロウ君が「死んでいます！」という大声で走っていった。運動場の真ん中で
１羽が横たわっていた。目を閉じていたので死んでいるとは想像できた。でも、
５時にあれだけ元気だった鶏が、なぜ死んだのか理解できず抱えあげた。まだ体
温が残っている。抱えて原因が理解できた。いわゆる「尻つつき」だ。肛門周辺
から血液が出ていた。それは痛々しい姿である。もう一方の鶏舎にはいると、隅
で動かない鶏がいる。よく見るとそれも肛門付近から血を出している。すぐ隔離。
死んだ鶏をどうするか。焼くことにした。薪でやぐらを組み灯油をかけて焼いた。
実は、この焼けた鶏を「はなちゃん」が食べ、午後３時に人を案内するため走ら
せたトラックの助手席で吐いた。もう最悪だった。
尻つつきについて、中山養鶏の社長にファックスで照会した。すぐ返事があった。
暑さなどのストレスで、順位の低い鶏が、さらに低い鶏をいじめる。そして、血
が出たとき「赤」に反応する鶏は全群が一斉にその一羽をつつき、たちまち殺し
てしまうそうである。
対策はない。あるとすれば、その最初につつく鶏を捕まえて隔離するか、いじめ
が始まるとすぐに仲裁をするか。その程度のことだと聞いた。なかなか手強い課
題が生じた。
午後３時にご案内した方は「情報ボックス」という、ファックスで情報を操作で
きる機能を営業している女性。美人だった。聞けば、ＹＡＢテレビのキャスタ―
もされているとか。情報ボックスは、例えば「しんあい農園日記」をファックス
で読みたい。という方がいると、基本操作をすればサ―バ―からファックスで取
り出せる。という機能である。年６万円は安いと思うが、お金は大事にしないと
いけないので、もうじばらく検討することにした。
その女性の弟が、なかなか社会と歯車があわず定職につけない。が彼女の悩みだ
った「一度、連れてきなさいよ」で最後は終わった。生きていくのが上手な人ば
かりの金太郎飴ではない。
５時前からＫＲＹテレビ「熱血テレビ」で農園を紹介してくださった。わたしは、
夜ビデオで観た。多くの方から電話やファックスで激励していただき嬉しかった。
もっと嬉しかったのは、タクロウ君がインタビュ―に素直にこたえている姿だっ
た。職場は糧を得るための場ではあるが、それ以上に、人が育つ場でなくてはな
らない。日焼けした彼の笑顔がよかった。
きょうはタクロウ君が立てた「電柵」が完成した。夜、電流を流して獣の侵入を
防ぐという試みである。いま心配なのは、育っているイモ類を獣が食べないかと
いうことである。一安心。
夕方、二合のご飯を炊き、野菜炒めとレトルトハンバ―グで夕食を済ませたが、
自宅に帰りたくなり９時ごろ農園を出た。もうじき出産という娘が自宅におり、
それが気になる。男の子が産まれるという、名前は「はると」ともう決めていた。
無事に元気な子を産んでくれることを祈っている。
00/07/06(木) 05:29 六さん(JAG07563)
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