50046/50047 JAG07563 六さん 7月6日しんあい農園日記
( 1)  00/07/07 09:33                          
                                     
                                     
朝から、獣よけ電柵の周囲に除草剤まいた。電線で守るので効果は期待できそう 
だが唯一の弱点は漏電。張りめぐらした電線に1本の草がもたれると、そこから 
電気は土に移行する。いわゆるア―スになる。                
                                     
除草剤を使うかどうかを考えた末、幅2メ―トルに限り使うことにした。農協で 
ラウンドトップという100倍に薄めてつかうものを6000円で購入。タクロ 
ウ君が丁寧に噴霧してくれた。この薬は即効性がなく、草が枯れ始めるまで20 
日ぐらいかかると説明を受けた。                      
                                     
ここの対岸は楠町吉部(きべ)。信号機がひとつしかない。唯一買い物は「ショ 
ップ井上」ここに豆腐を買いにいった。吉部でお豆腐をつくる方がおられ、井上 
には毎日10丁ある。豪快に買い占めた。                  
                                     
昼のメニュ―は、この豆腐1丁と野菜ス―プをご飯に添えた。野菜ス―プは、タ 
マネギ・キャベツなどをチキンス―プで煮込んだ。少し大目につくって、パンと 
ジュ―スだけのタクロウ君にも味見をしてもらった。豆腐はなかなか好評であっ 
た。                                   
                                     
昼、犬が吠えるので出てみると、菊川町は願王寺の西村住職ご夫妻がこられてい 
た。このお坊さんは鶏マニアで有名である。徳地地鶏を30羽ライトバンに積ん 
でこられた。坊さんは孵化するボランティアで、わたしは育てるボランティアと 
いう図式で、絶滅寸前のこの鶏を救う計画である。              
                                     
「徳地地鶏由来」                             
                                     
重源上人が天皇より勅旨を受け都よりこの徳地に下り、東大寺大仏殿再興の用材 
を山に入って探すとき、容姿の良い、味の良い、鳴き声の良い三拍子そろった地 
鶏を見つけ捕獲し時告げ鶏に採用。以後、木こり、こびき、飯炊き、世話やきな 
どがこの鳴き声で目覚め、各々仕事に就いたとされる伝説が残っている。    
                                     
その後、徳地地方ではどこの農家の庭先にもいた鶏だが、近年しだいに姿を消し 
戦時中絶滅したと思われていた。しかし、昭和27年に5名の者が徳地地区「滑 
(なめら)の森」に網を張り捕獲した。これを飼い慣らしたものを40年間飼育。
平成6年12月に絶滅を危惧されたこの鶏を秋篠宮殿下に徳地町経由で献上され 
ている。その残りを現在町内の4軒で13羽飼育している。          
                                     
なんと 徳地地鶏保存会 特定飼育場 という看板までオマケについてきた。ここ 
しばらくは鶏舎にいれておくが、その後は夜だけは鶏舎に入れるが、あとは完全 
に放し飼いをして、野生的に育てる予定である。13羽までに激減した理由は、 
近親交配で劣勢が多くなり、子育てもしない鶏が増えたためである。事実、今回 
の30羽の中にはクチバシが変形しているものや、片目の鶏もいる。100個孵 
化器にいれて、育つのは20ぐらいという歩留まりの悪さもその証である。とも 
あれ、秋篠殿下お気に入りの鶏が、わが「しんあい農園」に30羽仲間入りをし 
た。                                   
                                     
夕方、豆腐を土産に自宅に戻った。初うみタマゴを14個もって。14個は差し 
上げるのだが、金額に換算して420円。帰り道でビ―ル買ったが気が引けた。 
                                     
帰ると、永本建設の若者二人が自宅の倉庫を店舗に改装していてくれた。時間は 
7時になろうとしている。ほんとうによく働いてくださる。立ち話を大工さんと 
しているとご婦人が話し掛けてきた「あのうテレビでみましたが・・・・」というこ 
とで、タマゴのお客さまがひとり増えた。                  
                  00/07/07(金) 07:56 六さん(JAG07563) 

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