50366/50372 JAG07563 六さん 7月15日しんあい農園日記
( 1)  00/07/16 08:51           コメント数:1         
            
       
                         
                                     
3年前、神戸子供病院 坂本博士の出版依頼を受けお手伝いさせていただいた。 
博士は水頭症手術、特に幼児の手術が得意で国外までも名前が知られている。そ 
の手術についての出版である。                       
                                     
その時期、宇部市内で友人と酒を飲んだ。酒の席は下ネタがいい、下ネタで議論 
することもなく喧嘩もない。さんざん騒いで「次じゃ!」と三次会に向けて歩く 
その道中「知り合いの子供が水頭症で、市民病院で一週間後に手術するが、医者 
も幼児の手術は初めてで・・・・」と言う。酔いがさめた。            
                                     
明くる朝6時、神戸の坂本博士に電話をした。ちょうど信州大学に講義に出る時 
間で「今夜10時にここに電話してくれ」とホテルを口早に教えてくださった。 
                                     
そして、志穂ちゃん(3歳)は阪本博士が久留米の病院で執刀。頭にたまる水を 
腹にパイプを通していれるという困難な手術が成功した。ご縁のまま、わたしは 
お見舞いに行き志穂ちゃんと対面した。                   
                                     
その志穂ちゃんが、午後ご両親と農園に来られた。わたしが養鶏をはじめること 
を知り、タマゴを予約してくださっていた。志穂ちゃんは幼稚園であるが、足が 
不自由なため知的障害児が通う施設に通所している。             
                                     
まだ若い母親が「この志穂がいたので、大勢の友達ができました」とあかるく話 
してくれた。父親も「この子がいなければ、障害児のことなど無関心だったけど、
いまはいろんな活動に出ています」と言われる。               
                                     
本をつくることに始まり、酒を飲んで、志穂ちゃんとご縁ができた。人生の回り 
舞台はどう展開するかわからないし、これから先の志穂ちゃんとわたしの舞台は 
想像もできない。真っ白でやわらかい手を握り「またおいで」と見送った。   
                                     
昨夜から次女が破水し病院に入っている。家内から朝4時に電話を受けたが、わ 
たしにはどうすることもできない。昼過ぎ自宅に戻ってみたが家内は病院に付き 
添ったままだった。少しでも家内の役にたてばと愛犬2頭の散歩を済ませ農園に 
帰った。帰ったら電話が鳴り「無事うまれた」との一報。朝からの胸のつかえが 
とれた。                                 
                   00/07/16(日) 08:28 六さん(JAG07563)
 

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