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JAG07563 六さん ７月２４日しんあい農園日記
( 1) 00/07/25 09:25 コメント数：1
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困難に直面することは覚悟のうえだった。しかし、その覚悟は自分自身が努力を
すれば解決できること。と軽く考えていた。それが朝からくつがえされた。
鶏舎の改造をしている。新鮮な飲料水を供給できる設備と、タマゴが糞から守れ
る仕組みのふたつである。とりあえず今タマゴを生んでいる１５０羽の鶏舎に巣
箱ができたのできのう移動した。
朝、床一面に生みおとされているタマゴに唖然とした。数週間慣れた巣箱ではな
いから要領がわからず床に生み落した。その数バケツに半分。当然、糞にまみれ
て商品価値はない。どうすれば新しい巣箱を覚えてくれるのか。言葉の通じない
鶏にどう教えるのか。まったくわからない。教科書はない。
イライラがつのるが、その一方では床で生み落とそうとして次々に鶏がしゃがみ
こむ。最悪である。
誰かに言って、相談して解決できるような問題ではないことだけは確かである。
まさに「念ずれば･･･」と念じたところで状況は変わらない。対策あるのみであ
る。フキンのウエスを以前買っていたのを思い出した。それを３０数個ある巣箱
に押しピンで幕のように垂れ下げてみた。中にはいれば安心するだろう。という
予想は当たらなかった。中に入らない。
中が見えるようにフキンを半分折り返し押しピンでとめた。でも入らない。よし！
ならば手で入れるだけ。と腹をくくった。次々にタマゴを生もうと座り込む鶏を
捕まえては巣箱に入れる。入れても出る。出たら入れる。もう汗が滝のように流
れる。その汗にホコリが付着し情けない感じになる。絶対床では生ませない。と
次々に捕まえて巣箱にいれる。そのうち何羽かが生む格好をはじめた。巣箱で座
り込んだ。まさに祈るように見ていると、コロンと１個のタマゴが転がった。
マニュアルにはないが、こうすればいいんだ。と要領がわかり少しパニックがお
さまった。次々に巣箱に入れる。約３時間の作業でだいぶ鶏が覚えてくれた。わ
たしもだいぶ平常心になってきたころには、１０数個のタマゴが金網に計算通り
に転がっていた。
１１時、自宅に帰りビ―ルを２本飲んで２時間爆睡。
夕方タクロウ君が帰り、ひとりでスキヤキを食べていると下関の望月さんが来園。
いろいろご心配してくださり、アイディアをいただいた。わたしは、いま人に尽
すことができないが、それができるときでも望月さんのように、仕事が終わり訪
ねるようなことは少なかった。早く晩酌をしたほうがよかった。
そのわたしを心配して来てくださる。８時すぎまで話しを聞かせていただき見送
りながら、ありがたい気持ちでいっぱいになった。
00/07/25(火) 09:00 六さん(JAG07563)
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