( 1) 00/08/05 06:13
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養鶏もそうであるが、会社を引退して初めて経験することの連続である。なかで
も「食べる」ということは、わたしにとってはたいへん面倒な作業をしないと到
達できない、日に３度もの行事と知った。
４日のメニュ―は、朝、野菜炒めとご飯、納豆・ 昼、マルタイ棒ラ―メンに野
菜を炒めて添える・ 夕、鰯３匹を煮る、豆腐はその煮汁で煮た、焼き餃子、ご
飯、缶ビ―ル３本とワイン。ご飯は二合を炊き、それを４個のオニギリにしてラ
ップして冷凍。チ―ンで食べる。
例えば夕食。鰯の「刺し身用」をパックで３匹が２８０円。餃子が１５０円。豆
腐は１００円、それを買いに行き調理するわけだから、５００円のコンビニ弁当
のほうが手間や経済性を考えると安いがそれはしない。面倒なことでも避けない
で生きていこうと思うから。
ひと昔前「企業戦士」という言葉があった。その戦士は掃除・洗濯・食事と営み
をしながら仕事をしたとは思えない。どこか営みを抜いていたと思う。それぐら
い、仕事以外のことに費やす時間は多いことがわかった。
夕方、風呂にお湯をためて、いつでも入れるようにしてから最後の仕事をした。
鶏が鶏舎に全部入るのを見届けて戸を閉める。山羊を小屋に入れる。蚊とり線香
を鶏舎と山羊小屋にともす。獣よけの電気柵のスイッチをいれる。午後７時半だ
った。
ふと空を見上げると、東の空が真っ赤に染まっていた。あまりの美しさにしばら
く空をあおいでいた。社長業のときには、こんな気持ちの余裕はなかった。
00/08/05(土) 04:34 六さん(JAG07563)
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