六さん 12月20日しんあい農園日記


先日から重兼君のお母さんが働いている。4月から採用する稔君であるが、宇部空港近くの自宅から通勤なので時間と費用が多くかかる。それならばお母さんに働いてもらい、その車で通勤するということになった。お母さんは雪道を考慮してジムニーの中古を買いやる気で来ている。

仕事は華やかな仕事ではない。午前中はタマゴの検査と箱詰めで忙しく。午後からは巣箱の下に敷いている新聞紙の交換など汚れる仕事が中心となる。汚れるけれど大切な仕事である。我が息子と一緒に働くという、私たちにとっても、お母さんにとっても予想外のことである。それを本気で受けとめて懸命に働いている様子はよく伝わる。

下関から4時半ごろ帰り、夕方の仕事をしていた。5時過ぎてうっすら汗をかいて働いているとお母さんがわたしを探して「お先に失礼します」と挨拶に来た「気をつけて、ご苦労さま」と返事をして仕事を続けていたら、5分ほどしてまたお母さんが来た「明日から稔が実習に来ます、どうかよろしくお願いします」と頭を下げられた。子供が働けるためならなんでもやる。という強い母親を感じた。

26日にみなさんが集まってくださるので、猪のロースをNさんに頼んでおいたら夕方軽四で来た「買う前に見せてくれ」と言うとご立腹である「お前、俺を信用せんのか!」そう大声せんでも見せてくれ「この猪はきのう小月の山でワナにかかり、俺が殺してさばいた。この脂身を見てみい!真っ白じゃろうが」確かに見事な肉であった。キロ5千円で買った。言いたい放題を言ったのでタマゴをお土産に渡したら機嫌がよくなった「鮎はいらんか」と言う。買ってまでは要らんと言うと「馬鹿が!四万十川の鮎を20匹、タマゴのお礼で持ってくるから食べてみい」と帰っていった。口は荒いが正直である。言葉が丁寧でも嘘が多いよりよほどいい。

今夜は疲れたので下着だけ着替えて、風呂はやめである。明日は雨の予報、少し井戸の水位が気になりはじめた。鶏の飲み水を思うと一晩の風呂ぐらいは辛抱できる。

01/12/20(木) 19:47 六さん(JAG07563)


| 2002年 | 1月 |

| 電子メール | スペシャルエッグ | 2001年 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |

2000年 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |

| トップページ | みなさんのご意見 | 元気な鶏の卵です | 箸よく盤水をまわす | リンク先 | 地図 |