JAG07563 六さん 2月26日しんあい農園日記


利益を求めて鶏にハイカロリーの餌を与え、鶏本来の営み、例えば砂を食べるという消化にとって大切な営みは、飼料の中に砂を混ぜて食べさせる。運動させると飼料効率が悪いから狭いカゴで飼う。たしかに出てくるのはタマゴであるが、それは工業製品のようなものである。

一方、自然養鶏と総称される飼い方をされる人たちがいる。わたしの知り得ている人では広島県総領町の羽藤さんご夫婦がそうである。初生ヒナから大切に育て、最初は玄米などかたい餌を与えることによって消化する腸の長さを長くして、それで消化がよくなり糞も臭くないものがでる。広い床面積で少ない鶏を飼うことで鶏本来の営みができる。

企業養鶏は儲かるかも知れないがタマゴに不自然さが残り、自然養鶏は手間がかかりすぎて数多くの鶏は飼えないので儲からない。儲け本位はやらないから、手間のかかる飼育をしている。ただ、マニア的な自然養鶏とは言えない。ある程度の妥協はある。仕入れる鶏のクチバシは適度に焼き切られている。喧嘩の防止などが理由である。自然養鶏では鶏にストレスが加わるとそれはやらない。仕入れるときその選択肢は農園ではない。育雛場で全部処置されているから。

火曜は山口市内の配達。きょうも新規の配達先が2件増えた。農園のタマゴがおいしいという噂で徐々に広がり、おいしくないから止めるという方はまだない。餌にキナコを入れたり、鶏の体力をつけるためにガーリックを入れたり、いろいろな工夫をしている。それで能書きをつけるのではなく「うまい」とシンプルに評価されるのがよいタマゴだと思う。

鶏を飼い。そのタマゴを配達して歩く。その両方の現場に身をおいているからやりがいがある。たとえ少ない数のご注文でも「おいしいね」と評価していただけると本当に嬉しい。きょうも多くのお客さまから「うまい」の言葉をいただくことができた。

02/02/26(火) 22:40 六さん(JAG07563)


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