JAG07563 六さん 3月14日しんあい農園日記


2年前に植えたモミジの古木は樹齢250年という。それの大きな幹にコモが巻かれていたのをはずした。なかには臭いカメ虫やさまざまな虫がいたので焼いた。樹皮がはがれているところもあり、屋久島縄文杉のミニ版のような貫禄をあらわした。農園のシンボル的存在である。

最近、野犬が出没している。放し飼いの鶏を昼間は狙っているがこちらにも察知する犬がおるので近寄れない。夜は自由に鶏舎の周囲を徘徊し、基礎のまわりを侵入しようと穴を掘っている。まだ被害はないが、キツネなどより厄介な動物は犬だと聞いている。金網を食い破ることもあるという。しばらく様子をみて危険を感じるなら捕獲を試みようと思う。

前の会社のとき感じた。会議録の委託契約をどんどん多くしていたころ「何のために」という疑問を。たしかに売上げは右肩あがりでどんどんあがっていったが、その代償に生活に潤いがなくなった。日曜も、正月も盆も仕事をしなくてはならない。生産的な心配や人事の苦労に資金繰り。それが経営の醍醐味かもしれないが、わたしには不向きだと感じていた。

いまも、多くのみなさんのご支持でタマゴが全部売り切れている。どこまでも生産を続けるわけにはゆかない。売れるからつくる。つくれば儲かる。この延長線に今問題になっている食品のウソがある。よいモノが際限なくつくれるワケがない。シモバンの松本専務や大工の村上さんのご好意に甘えて、とりあえずもう一棟600羽の鶏舎をつくりながらその答えを出したい。タマゴが余る苦労ではなく、足りない苦労をしているのだから幸せである。みなさまに感謝しなければ。

明日の韓国行きを前に、もうじき広島組3名が我が家に到着される。しっかり乾杯の練習をして二日酔いで海を渡る。

02/03/14(木) 18:19 六さん(JAG07563)


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