JAG07563 六さん 3月19日しんあい農園日記


予想外に寒い朝になった。左の指をホッカイロで温めながらやっとひと仕事終え た8時にテレビ山口のアナウンサー木村智美さんが来園。障害をもつひとたちと 生きる農園を取材したいので事前に質問したいという主旨であった。

タマゴが美味いとか、放し飼いとかは別として、重兼稔君とタクロウを主人公に してくださると嬉しいと思いつつ30分ばかり話しをさせていただいた。そのな かで日ごろから思っていることをズバリ言った。わたしの意図するグループホー ムは、例えば脳性麻痺の人が来てもOK。来たら何かしら働かねばならない。と いう図式は嫌いである。よく廃油で石鹸をつくりました。どこそこの施設の人が。 というふれこみがあるが、あれは、わたしは嫌いである。廃油でつくった石鹸と いうイメージからは身体を洗うには抵抗がある。そして、障害者がつくったから。 という「お情けちょうだい」は続かない。

働けない人は、好きなことをすればいい。例えば猫が好きなら猫と遊べばいいと 思う。農園も「このタマゴの背後には障害者が働いている」という売りは絶対し たくない。タマゴはどこまでもタマゴで勝負していく。味・鮮度・安全の三拍子 である。稔君が働く姿で元気が出る人がおればそれがいい。タクロウ君が20歳 で夜学に挑戦する姿が、誰かに勇気を与えればそれでいい。タマゴはそこには関 係はない。

夕方、農園新聞の取材で美容室ニュースタイルの糸賀社長を訪れた。8店舗もの お店を展開されているその社長としての志を聞かせていただくのが目的であった。 いくつか出てきたポイントのなかで、一番お洒落をしたい方は高齢の方であり、 そのチャンスが少ない障害をもつ人である。だからバリアフリーのお店をいま建 設中といわれる。そして26日は聴覚障害者のスタッフが仲間入りするという。 日ごろからのおつきあいで、糸賀さんは儲けばかりを追う方ではないと感じてい たがそのとうりだった。

31日は、下関の美容室ギャルソンの岡田さんご家族と糸賀さんご家族が農園に お泊まりである。楽しい酒になりそうである。

02/03/19(火) 19:34 六さん(JAG07563)

 


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