六さん 4月13日しんあい農園日記


きのうファックスをお届けした福岡の方から夜に届いた返信を正志が朝持ってきた。タマゴを直接まとめて買うというのに対応できないことに失望した。が要旨であった。

農園のタマゴは各地で販売してくださっている。そのパックの中には当然生産地を明記しなければならない。けれど、販売してくださるお店を飛び越えてまで売りたいとは思わない。

わたしの経営は、タマゴの数でお客さまを区別しない。である。週に6個の方でも、毎日160個の方でも同じお客さまである。タマゴを自家消費ではなく営業 にお使いくださるお店では、そのお店が繁盛してこそタマゴをお買い上げいただける。具体的にはレストラン・サンセリテには吉部の名物お豆腐を隔日ごとに運んでいる。一円のマージンも頂戴してはいない。沖さんのレストランで野菜、猪肉、魚とご希望があれば時間を作ってでもわたしは奔走して応えようとする。

つまり、タマゴで商いしているからにはお店が繁盛することでタマゴやお肉の注文が増えることが売り上げにつながる。個人のお客さまでは、その家の方が健康で生活を営まれることがタマゴをお買い上げいただける原点だと承知している。いろいろなニュースもお届けする。沖さんのお店でタマゴにご縁があった方には、沖さんのお店でお買い上げくださるようお願いするのがわたしの「筋」である。

沖さんが言われるように、繁盛店になるには目先に気持ちを奪われずに基本で歩む。本当にそうだと思う。一時的な数字の浮き沈みに一喜一憂するのではなく、時間と手間暇はかかるかもしれないが血の通ったお取り引きを優先していきたい。古いと思われてもわたしは信じた道を歩みたい。

前の仕事のときだった。鹿児島県宮之城町で地震があった。当時、会議録は単価のし烈な競争でこの議会も新規参入した業者が大幅なダンピングで食い込もうとしていた。そのことは別として、朝礼で「地震のお見舞いをきょうしたい」と社員のみなさんに申し上げたら5万円集まったのですぐにお届けした。契約続行までには紆余曲折したが「恩に思う」という上司の判断で契約は続いた。価格がなによりも勝るという論理はよい結果にはならいと思う。

お店の接客も、器までもが大切であるように、タマゴ屋が30円のタマゴが節操を欠いても売れればいいと思うのは、わたしは間違いであると思う。ファックスのおかげで原点をよく確認できた。時間と手間をかけてゆるぎない基盤をつくらねばならない。

02/04/13(土) 20:06 六さん(JAG07563)

 


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