JAG07563 六さん 4月14日しんあい農園日記


午後1時にNさん39歳が、母親と弟に付き添われて来園。軽度の知的障害に加え持病があるので2月から弟の家に同居している。農園で働きたいという。

中学を卒業して左官に弟子入りして20数年、親方に身内のように育てられたという。計算ができないとか働くうえで多少のハンディはあるが、実直そうな性格は顔を見ればわかる。左官で鍛えた身体は服の上からでも容易に想像できる。火曜から土曜までとにかく来なさい。それでNさんが働いてみたいと思うなら、この農園は大歓迎するから。と話しをくくって帰らせた。母親の目にたまった涙がこぼれた。

これから、山奥で鶏を飼っている宮田さんに雛鶏の飼育を勉強させていただく。 鹿児島大学農学部を出て、海外協力隊でアフリカに渡り、いまは自分の納得できる農業を、農園から15分ぐらいの山でされている。鶏は500羽ぐらい飼っておられる。

人もそうであるように、小さいときの環境が成長してもおおきく影響をする。農園の鶏は育雛(いくすう)場から、生後100日ぐらいの鶏を購入している。そして50日経ったごろからタマゴをうみはじめる。育雛場では雛鶏のクチバシをヒヨコのときに焼き切り平なクチバシに加工する。そうしておくと餌が飛び散り無駄が出なくなる。鶏にとってはおおきなストレスになる。農園での飼い方では飛び散っても拾って食べることができる。要は金網のカゴで飼うような養鶏では落ちた餌が拾えないからそうする。農園の鶏だけクチバシを切らないでくれとは言えない。

また、初生雛といって生後一日目の雛から飼い、最初の餌を玄米など硬い餌しか与えないことで、消化するために腸が長くなり、それ以後の消化がよくなる。当然糞もよい糞が出ることになる。生後3日目までをどう飼育するかでその後が決まるという。まさに「鉄は熱いうちに打て」である。

02/04/14(日) 21:59 六さん(JAG07563)

 


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