JAG07563 六さん 4月17日しんあい農園日記


昨夜降りしきる雨音のなかにカエルの声が聞こえてきた。つい最近までストーブを使っていたのに季節のまわり舞台は動いている。昨年はヘビに子供をとられたツバメも同じ場所で巣作りに忙しい。四季を感じられる場所にいる。

朝、N君が「おはようございます」と元気な笑顔で自転車をこいできた。すぐ後から、電車とバスを乗り継いで稔君も徒歩で来た。N君は神社から通っているので会話も楽しい「夕方6時の太鼓はボクが打ちます」。小さい頃から神社で育てられたので覚えたという。仕事が正確なので「たいへんよろしい」と正志が誉めてやった。特に掃除は上手である。稔君は仕事を覚えているので判でついたような動きを朝からやっている。集めたタマゴの数を数えるときなど、指で指しながら数える本気なしぐさを見せる。

ウベニチ紙に目を通していると興味のある宇部市の歴史研究家が寄せた一文が載っていた。日韓併合の翌年、明治14年ハルピン駅で暗殺された伊藤博文は、実は日本人のさしがねで韓国の愛国者「安重根」が殺った。という推理である。その推理内容は別として、吉田松陰を起点とした山口県が生んだ志士をテロリストと表現しているところが、いまの世界情勢と対比して考えると面白かった。テロ リストといわれなかったのは、攻撃した旧体制が崩れたから。つまり勝てば官軍的な表現だった。

それと、山口県大和町にある伊藤博文記念館の数ある写真のなかで、大連から軍艦「秋津州」に遺体が乗せられて帰国する風景。日比谷での葬儀。それを見て「どんな権力者でも人は死ぬ時期が来たら死ぬ。やらねばならないことがあるうちは決して死なない。という気がした」と結ばれていた言葉を、わたしの気持ちのなかで反芻している。

02/04/17(水) 16:09 六さん(JAG07563)

 


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