JAG07563 六さん 4月22日しんあい農園日記


昔、山口刑務所を訪れたとき数名でトイレに行った。看守が次々に戸を開けて仕切りの多い廊下を案内してくれ、開けた戸はすぐに施錠して次の戸に歩んだ。そのトイレでわたしは置いてきぼりになり、看守が気がつくまで出ることは出来なかった。雪隠詰めの刑を受けた。

きょうは2度目のトイレ事件に遭遇した。大谷山荘地下の用度係に納品したとき「トイレはありますか」と聞いて、そのトイレに行った。通路には整然とシーツの山が築かれていた。よく整理整とんができている。裏口とは思えない雰囲気がした。ボタンをに触れたらドアが開くトイレ。床も便器もほれぼれするぐらい磨きあげられていた。ここは従業員専用である。出ようとすると自動ドアのボタン が無い。だから戸が開かない。しかたがないので人が入ってくるまで待つことにした。5分ほどで従業員が入ったので聞いた「どうすれば出られますか」。手洗いの側に設置してある消毒の機械に両手を入れて、しばらく時間がたつとドアが開くと聞いた。両手を確実に殺菌しないと出られないシステムだった。

これで、いままでのわたしの疑問が解けた。それは用度に納品するドアも自動である。前に立てば開く。タマゴの箱を抱えたままは入れるので便利ではあるが、ここまでやらなくても。と思っていた。厨房で働く大勢の人は白衣を着て帽子をかぶっている。休憩所の空缶入れには「最後の一滴まで飲んで入れよ」と張り紙がある。それはハエが寄りつくことを避け、ドアも雑菌が手につかないよう触れ ないで開閉する。床はとにかく磨きあげて衛生面に気をつける。髪の毛一本もお 料理にいれないぐらいの身支度。

裏打ちする。という言葉があるが、裏が先に整うことが大切だとトイレ事件で感じた。スキだらけの裏事情からは表がよくなるわけがない。

02/04/22(月) 17:18 六さん(JAG07563)


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