JAG07563 六さん 4月23日しんあい農園日記


朝から雨。雨でも正月でも止められる仕事ではないから「よし!」と気合を入れて雨の中に出る。いつもと変わらない仕事をしながら考えていたのは、昨夜のニュースだった。前の会議録を調製する仕事で何度かわたしも営業に通った岡山県新庄村が出ていた。

過疎。そのうえ既存の会社も撤退し村人が働く場がなくなった。村おこしが計画された。職員は近場は自転車を使い燃料費を節約。窓際で明るい場所からは照明が撤去され。休み時間には完全消灯。コピーは使用した紙の裏を利用。温度管理も厳格に実行された。考えられるあらゆる無駄を役場職員全体で取り組んだ。それは、企業誘致の補助金を県に願い出たが財政難で断わられ、最後の手段として役場経費の節減に着手した。

進出してくれる企業には村の土地を提供し、加えて2000万円の進出補助金を村の予算から出す。という画期的な計画だった。何社か進出して村人の就労の場が確保され、企業からの税収もあがりはじめた。村に活気が戻った。

わたしが経験した役場の「経費節減」は、出入りの業者を血が出るほどまでに競合させ値下げを強いた。それが担当者の腕と評価された。苦々しい思いを何度もした「安くてよいモノをつくるのが会社の責任だろう」と適正利益を得ることは悪のごとく業者に負担をさせた。役場同士で業者の価格を情報交換して「A社は安いでよ」と笑う。品質の比較をする能力がない者が、数字だけの比較で威圧してくる。会社に利益が出ないから当然、不景気風がふいてくる。

いま流行の市町村合併の疑問は、職員・議員の定数が将来減るから何億の利益が出るという論調ばかりであるから。いまの職員や議員はそれだけ能力が無い人が多いのかと。リストラすれば善くなるという理屈がは間違っている。

鳥取県に隣接する、岡山県の過疎の村が伸びてきたのは、自分達がやらねば難問は動かないという切々した危機感である。照明を落としてなんぼうの節約になるか!と嘲笑ううちはなにも変わらない。その小さい意識が大きなうねりになる。小さいことを実践する大切さを見たような気がした。すがすがしい番組であった。

02/04/23(火) 17:31 六さん(JAG07563)

 


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