JAG07563 六さん 4月25日しんあい農園日記


母の句集を読んでいる「父の日も関わらず出るボランティア」。これは、わたしが掃除の会に出た日の句である。「遠き日や母の夜なべの傍におる」子だくさんの家で長女として生まれた遠き日を偲んでいる。「無駄足もリハビリなりし夏座敷」股関節の手術をして歩行に苦労している様子が、それでも前向きに生きている様が感じとれる。

いつかはわたしも棺桶のふたを閉じられるときが来る。順送りならば母が先である。親不孝を重ね、いまでも自宅には帰らず農園暮らしをしているひとり息子が、句集を貸してくれと母に頼んで農園に持ってきた。文章は短いほどよいといつも思っている。言葉もそうである。長々と伝えるより、ストレートがよいとわたしは思う。だから母の句集を読むとよく伝わってくる。それが会話になると親子とは不思議なもので角がたつことが多い。

杉本さんにメールで頼んだ「母の写真を一枚撮ってくれ。黒ぶち用にするから」と。句集も元気なうちにまとめてやりたいと思う。杉本さんから返信が届いた「お見合い写真おまかせください」と。

わたしが、そういう気持ちになるまで痛い足を辛抱して元気でいてくれたのではないかと思う。わたしの生い立ちをまったく語らぬ母によい気持ちを持っていな かったが、それが最近どうもなくなってきた。自然と。

02/04/25(木) 20:48 六さん(JAG07563)

 


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