JAG07563 六さん 4月26日しんあい農園日記


朝5時に目が覚めたら「しもうた!朝寝をした!」と飛び起きる毎日を過ごしている。4時ごろ起きればゆっくりとした朝の時間を過ごすことができる。わたしが農園で働いているときは、例えば鶏舎に入ればそのそばでわたしが出るのを待ち。次の鶏舎でもそうする。車の移動中は助手席からいつもわたしを見ている。夜は、わたしの枕元で寝ている。4時に起きて10時過ぎには寝るという、わたしの生活リズムと共に暮らしている犬がいる。

前の会社でHさんが「もらってくれませんか」と、この犬をわたしに紹介してくれた。まだ生理がこないうちに避妊をしておこうと思った。そのときHさんに言った「避妊します」と。彼女が一言つぶやいた「せめて一回は子供をうませてくれませんか」と。うまれた小犬を飼う余裕がないので聞き流して処置をした。

数日前ハッと気がついたのは、人の心のヒダまでも読めない荒削りなわたしであった。彼女は結婚していたが子供に恵まれていなかった。わたしは「犬」と受け止めたのは、実は彼女の子供を授かりたいという切々とした気持ちが「せめて」という言葉になったのではないかと、4年も過ぎて気がついた。

ほんとうは、彼女はそこまでのことを、犬を自分に置き換えて言葉にしたのではないかもしれない。けれど、女としての心が言葉になったかもしれない。わたしはいつも鈍感である。いまも寝ている犬をながめながら、人の心のヒダが読めない自分を感じている。

下関が元気だ。しかしバランスが悪いと思う。いつも配達で停める唐戸商店街入り口で客待ちをするタクシーから、たくさんの煙草が路上に投げ捨てられる。タクシーのまわりは吸い殻がたくさん転がっている。海響館・カモンワーフ・唐戸魚市場と一連の箱はできた。しかし、煙が充満したタクシーに乗る観光客の立場や、吸い殻を横目で見る市民やお客さまはどんな気持ちがするだろうか。人の心 は、目に見えたとおりに整う。

若水を汲みて神前供えけり(母)

02/04/26(金) 20:11 六さん(JAG07563)

 


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