JAG07563 六さん 4月29日しんあい農園日記


祭日ではバスの運行が大幅に削減される。田舎は。それを知らなかった。重兼君はいつもと同じように6時45分の電車に乗り宇部駅まで来たが、毎日、彼を待っているバスがいない。正志の携帯に「バスがありません」とSOSを発信した。 正志は「時刻表を見るか、人に尋ねて出てきなさい」と言った。結局、農園に着いたのは11時半。帰りは2時半のバスで帰らないと家には戻れないからそうさせた。重度の知的障害と判定された彼が自力でたどりついた姿は、頼もしく思えた。

N君の名前は「西」と言う。西君はきのう地域であった運動会が楽しかったようで大声で話しをする。彼に「休みの日はなにをしておるか」と尋ねると「CDを 聴きます」という。スピードと浜崎あゆみが好きだという。わたしは両方知らない。きょうから新しい仕事に挑戦させている。しかし、明日は通院でお休みである。

タクロウ君は、先日のマラソン大会で60人中で12番だったと豪語するが、まだ足が痛いという。学園生活を生きがいにしている。

毎日、新しい問題に取り組みながら本業の鶏を4000羽育てることができている。わたしも正志もそうであるが、特に秀でた力は誰にもない。ただ、毎朝わたしが気合を入れるのは「きのうと同じ、きょうでは終わらせない」ということである。それは、宮崎を歩いたとき、一歩踏み出せば、確実にゴールに一歩近づけるという体験である。「微差・大差」とお掃除で教えていただいた。小さい差を 続けるうちに大きな差になる。農園にピッタリの言葉である。

02/04/29(月) 19:48 六さん(JAG07563)

 


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