JAG07563 六さん 5月17日しんあい農園日記


美祢市の山奥、その山道の一番奥にお住まいの老夫婦に毎週10個、300円の タマゴを届けている。車の幅と同じぐらいの道を登りつめたところにある。犬も 老犬の雰囲気でいつも同じ場所で寝ている。顔を合わせたのは一回だけで、玄関 に先週のタマゴケースと300円が置いてあり「タマゴですよ!」と大声をかけ ると「ご苦労さま」と返事がかえってくる。タマゴケースのなかには入れておい たビニール袋が丁寧にたたんでお返しされる。新鮮なタマゴをご夫婦が喜んで食 べてくださっていることが伝わってくる。

今回は手書きの地図が添えてあった「これはなんですか」と声をかけると「娘に もタマゴを食べさせたいので、ご都合がつけば配達してくださいませんか」と声が返ってきた「はい!来週から配達しますよ」と声をかけて出た。売上げがたくさんあがることも嬉しい。しかし、こんな出来事も配達の喜びである。

今朝は地元、吉部中学の全校生徒18名に「ボランティア」という講題で要請があり、長靴、作業服をネクタイにかえて行かせてもらった。60分の話しは神戸の震災と掃除の2本を柱に話しを展開した。熱心に聴いてくださる中学生の目に、途中から「慣れ」を反省していた。もっと組み立てを真剣に考えてくればよかったと。避難所にも中学生がたくさんおり、彼らと毎日遊んでいたのでそんな話題も出せばよかったとあとから後悔した.

最後に女子生徒が「お礼の言葉」を述べてくれた。わたしはその言葉に感動した。もう少し長ければ涙が出たかもしれないほどだった。講演を聴く前から用意した言葉ではなく、聴いたことを、自分の言葉としてお礼の言葉にしてくれた。形式ではなく、やっぱり心が大切である。1時間も本気で聴いてくれた生徒に対して、わたしはまだ全力が出せていなかった。まさに「人生二度なし」。いま与えられたいることに全力を出さねば悔いが残る。

わたしが教えていただいた。

02/05/17(金) 17:56 六さん(JAG07563)

 


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