JAG07563 六さん 5月19日しんあい農園日記


朝6時半に農園を出て小郡駅に向かった。きのう広島に友人の結婚式でお祝いに行き轟沈して朝帰りの正志が駅のなかを走っていた。二日酔いの仕事はえらいだろうに。まぁ自分のことである。ひとこと会話を交わした。

新倉敷駅前の焼鳥屋さんに鶏肉の商談日である。今年でご商売をはじめて20年。60歳になったと言われる大将が、3回目の店舗を新装開店された。300坪というゆったりした敷地に、高級感がただよう立派なお店がたたずんでいた。お寿司屋をおもわせる銀杏の一枚板のカウンター。大将の夢がカタチになったとおもう。この大将とは10年以上のおつきあいをしている。

近くの老人ホームや、夜遅くまでバイク店で働く若者に「もも焼き」をタダで配達させたり。「財布を忘れた」というあきらかに無銭飲食目的の客に「ああ、ええから帰り」と。そんな毎日をおくるのは、人のためではない、差別に、貧困にあえいだ若い頃の自分が納得する。つまり、その行為は自分のためである。と言い切る。

前にあったときは「俺の人生は闘争の人生だった」と言われた。目つきは穏やかであるが、誰をもいつでも威圧できる面構えである。どんなことも他人の為ではなく、つきつめてみると己のために生きていることがわかった。商談より、禅問答のような時間が多かった。

お互いが腹をみせて会話ができるという関係が嬉しかった。嘘をついてまで商売はせん。この姿勢を守ることしかできなかった。いい笑顔をみせてくれた。長いおつきあいをお願いした。

02/05/19(日) 19:25 六さん(JAG07563)

 


| 2002年 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 |

| 電子メール | スペシャルエッグ | 2001年 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |

2000年 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |

| トップページ | みなさんのご意見 | 元気な鶏の卵です | 箸よく盤水をまわす | リンク先 | 地図 |