JAG07563 六さん 5月22日しんあい農園日記


3時半に目が覚めた。まどろみながら中学生からいただいた感想文が気になり、もう一度ゆっくりと読ませていただいた。6時までにお返事を書けば仕事に支障は少ない「後から」「毎日少し」その気持ちを「いま起きたのだから」に切り換えて18名の原稿用紙をもう一度読みなおし、一番わたしに伝えたい言葉をキャッチして、その言葉に返事を書きはじめた。

なんとか予定の時間で書き終わり、安永先生にメールでお届けした。朝食をつくる時間がないので、冷やご飯に、昨夜のカレーをあたためてかけた朝飯を詰め込んだ。

きょうは鶏舎の棟上げである。村上さんとシモバンの精鋭ふたりが応援に来てくださり、小雨のなかで午前中に4つの合掌があがり棟上げが終わった。ささやかな仕出し弁当とビールで雨の中の労をねぎらった。

午後からの配達を終えてリゾートホテルに商談の詰めに行った。せっかくだから角島大橋を渡り灯台も見てきた。人口600名の島に白い砂、紺碧の日本海をまたいでコンクリートの大橋がかかった。快適に橋を通過しながら思うことは「便利はいい、けれどもほんとうに便利はよいのか」という疑問であった。

交通の利便がよくなり商圏が拡大して、既存の商店が壊滅した例はいくらでもある。山口県の大島では若者が島外に働きに出て、典型的な過疎の島になった。宮崎の椎葉では「過疎がよい。文化が守れる」という声が、便利に対向してあがった。島を訪れる車から投げ捨てられた空缶やゴミが散乱してた。

大海原のむこうに船が動き、浅瀬に乗り上げた白い貨物船に赤い錆。吹き荒れる海風に木々も背を低くし、石づくりの灯台はその島の先端に建っていた。

02/05/22(水) 19:25 六さん(JAG07563)


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