JAG07563 六さん ６月１０日しんあい農園日記

３時におきて建設趣意書の原案をまとめる作業をした。いちおう胸にあるものを文字にしたけれど、これから推敲したり、周囲の方からご意見をいただき完成させたい。

６時からタマゴを集める仕事にとりかかった。若い鶏は産卵時間が早く、７時に鶏舎にはいるとタマゴ同士がぶつかりヒビが多くなる。一個でも多くの正価品をとるためには労力を惜しんではならない。その努力が箱詰めの成果として数字で出た。これは続けなければならない。

朝は、３００円でこぶりの天然鯛を買っていたのでウロコを落とし、内臓を出してすまし汁をつくった。炊き立てご飯とうみたてタマゴで最高の朝食だった。

７時半、汗をかいて仕事をしているとタクロウ君が来た。土曜にクラブで試合があると急に休みを言い、しかたがないので日曜と振替えたが、連絡も無いまま休んだ。これまで何度もこのケースが続いているからケジメをつける気持ちで待っていた。うつむいて「疲れて一日起きられませんでした」と。さらに「学校はきついから退学します」とまで言った。自己管理ができないことを、無断欠勤したことを夜学の苦労とおきかえたことに猛烈に腹がたった「帰れ！なんで俺が腹をたてているかわかるまで来んでええ！帰れ」と追い返した。世間をなめている。

しかし、タクロウ君の仕事分は消化しなければならない。手を抜ける仕事はない。午後はまた汗をかいて餌を運んで、それから配達に出た。配達の間に考えたことは「明日、どんな謝りかたでも、謝れば許してやらんといけん」きょうは泣きながら帰った。なにが悪いか本人はわかっている。親元を離れてアパート暮らし、毎日７時半から４時半まで働き、９時過ぎまで夜学で頑張れば起きられない日もある。それはようわかる。望月さんが日記を読まれて「僕が話しましょうか」と電話をくださった。ありがたかった。

02/06/10(月) 17:46 六さん(JAG07563)