JAG07563 六さん 6月14日しんあい農園日記


ひと仕事を終えて朝食を食べているとトラックが来た。8時の予定がずいぶん早く来た。箸をおいて飛び出して若鶏750羽を入れる場所を教えた。完成したばかりの新鶏舎である。残りのご飯を食べながら「このおじさんは本当によくやる」と思った。育雛場を5時過ぎに出て、暑さで鶏にストレスがかからないように涼しい時間に来てくれた。

名前は聞いていない。最初に意識したのは豊北町粟野の山口銀行主催「はってんクラブ」に招かれ一時間話しをさせていただいたときこの方がいた。鶏を運んでくださる方なので挨拶をした。次に鶏を運んで来たときもこの方だった「足立さんは酒が好きそうなので、今朝市場で買った日本海のイカを持ってきました」とクーラーにピンとしたイカがあった。チョンガケという鶏の足を捕らえる針金の道具も「あれば便利だから」と6本つくって来てくれた。いまでも逃げた鶏を捕獲するには一番の道具で重宝している。きょうは、注文した数より雄鶏が少ないことを言うと「日曜にわたしが持ってきます」と頭を下げられた。

西君が自転車をこいで農園に来た。おじさんが「うちの子は自閉症です。ああして毎日自転車をこいで近くの牧場に働きに行きます。足立さん、頑張ってくださいよ」わたしの目をみつめて言われた。この言葉ですべて納得できた。冷蔵庫から冷たいお茶を出し、いただきものをおすそ分けしながら「ありがとうございます。頑張りますよ」と目をみて返事をした。

夕方、龍月園の藤本さんに来ていただき頭を下げてお願いした。排水工事代金をご迷惑ですが分割でお支払いさせてください。この請求書を値引きしてくれとはいいません。このままでいいですが、鶏も今朝入りおおきな金額が動きますからお願いします。わかった、あんたの気が済む支払いでええ、教えてやろうか。あんたは手を抜かずに仕事をするというが、儲けるには手間を省くことでよ。まだ甘いんじゃ。といつもの毒舌がはじまった。わかった、あんたの葬儀委員長は必ずお世話になった俺がやる。花火を打ち上げて、紅白の幕をはって「悪が死んだ」と酒を飲むわい。とし返しをやった。借金祝いのビールを夕焼けをみながらふたりで飲んだ。

02/06/14(金) 20:09 六さん(JAG07563)


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